進まない再稼働

決定打を欠く原子力業界

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強迫観念

そのことを始終考えているが決して口にすることはない―福島原発の事故以来、日本の原子力業界はそんな空気に支配されている。2011年3月11日まで、原子力産業は、原子力事業者と経済産業省が共同策定する計画において、顕著な成長が見込まれていた。外国から海で隔てられ、従来の化石燃料はウランに比べて調達が困難な日本にとって、原子力は「比較的悪くない資源」と見られてきた。福島の事故によって、日本の原子力発電所全体が完全停止の状態になり、全国レベルで見直すきっかけとなった。この文章を書いている現在、政府は7年間で7基の原子炉を再稼働している。

一方で、再編された原子力規制委員会は、津波のリスクを考慮した抜本的な安全規制を3年かけて新たに策定した。その規制により、電力会社は原子炉を必要とされるレベルにまで引き上げるための費用を負担しなければならなくなった。ほとんどの電力会社は、再稼働を断念する以外選択肢がない。問題は「活断層」と判断された地震性断層の上に設置された原子炉である。もちろん「活断層ではない」とされる断層の上に設置された原子炉もある。当面、再稼働を許可された原子炉は、厚い圧力容器に格納される「加圧水型(PWR)」のみであり、薄い圧力容器に格納される「沸騰水型(BWR)」原子炉はまだ1基も許可されていない。

今後

政府は2030年までに原子力エネルギーの比率を20~22%にまで引き上げることを目標としている。そのためには35基を稼働させることになる。かなり難しい目標だ。関係者は、現在可能と考えられている、20年の原子炉の耐用年数延長を容認せざるを得なくなるだろう。「世論や原子力エネルギーに反対する自治体とのバランスを取るなら、25基から28基が現実的な数字」と 業界関係者の一人は控えめに分析している。25基を再稼働する場合、政府の目標を達成するには新たに2~3カ所の発電所の建設が必要となる。今日では新たな建設は難しいと思われるが、時間をかければ世論に受け入れられる可能性はあるかもしれないと原発擁護者は思いを巡らす。

日本は他のリスクも考慮に入れなければならない。特に平均30年以上経過している原発の老朽化だ。日本は、原子力エネルギー分野における地位を維持するため、精力的に輸出を推進しているが、十分な成果が出ていない。だが、明るい話題もある。国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(JAEA)は、11年間中断していた六ヶ所村の使用済み核燃料再処理工場(日本はガラス固化の重要工程を制御できていない)が、2021年についに竣工予定になったと発表している。


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