ただ信ずるのみ

彼はただ信じている――水素の未来を。日本エア・リキードが国内6番目、関東地方では初となる水素ステーションを開設した。ただしこの水素 ステーション、今のところ利用率は極めて低い(1ヵ所あたり1日平均1台)。この分野で勝負に打って出た同社の取締役会長、アラン・コンビエ氏に聞いた。

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日本は正に大規模な水素利用の実験室です。ところが政府は資金提供などを通じ水素の使用を推進する一方で多くの制約を課すなど、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状況にあります。

水素など新たなエネルギー源の安全性に不安があれば、国は自らの役割を果たすものです。ですが生産と運用の両面において、日本の制約レベルは他国と比べても確かに厳しいように思いますね。日本が目指すのはインフラ関連コストの低減です。他国(ドイツ、米国)においても同様のプロジェクトに参加しているエア・リキードは国際的な視野に立ち、国内の関係業者とは異なる経験に基づく情報を提供しながら日本での取り組みに貢献しています。

 

具体的には?
ドイツの水素ステーションは充填係が不要なシステムになっていますが、例えばそんな情報を提供したりしています。2017年に発足した世界24企業が参加するHydrogen Council(水素協議会)の共同議長をトヨタ自動車の内山田竹志代表取締役会長とエア・リキード会長兼CEOブノワ・ポチエが務めています。

水素の将来性を信じる企業と水素ではなく電気自動車に賭ける人、という両陣営が対立する構図となっていますが。

どちらにも可能性はあると思います。街中の短い移動には電気自動車が非常に便利です。一方水素は特に長距離の移動を得意としています。水素利用に懐疑的な人々の多くはインフラ関連コストが高いと仰るのですが、EV向け電力供給ネットワークの拡大にも同じように難しい点があります。現在のところこれら2つのテクノロジーは、良い意味で切磋琢磨するライバル関係にあるのです。

 

水素利用にあたっての技術的な問題点は?
生産に関してはまだ化石燃料に頼っているのが現状ですが、「Blue hydrogen」、すなわち汚染のないエネルギーから作られるクリーンな水素を求めて全関係者が努力を続けています。そして貯蔵ですが、こちらはまだ必要な技術レベルに達していません。さらに輸送上の問題もあります。エア・リキードは数百キロメートルに及ぶ既存の水素パイプラインを管理していますが、問題はネットワークが隅々まで行き届いていないということです。

大きな進展はまだ見られないようですが、水素の将来性を信じる理由は?
蒸気機関に関する文献を読み返してみてください。あれも最初は酷いものだと思われていました。私たちも実験を重ね、試行錯誤し、顧客の意見に耳を傾ける必要があります。こうして学んでいくということですね。

水素は発展途上国で使用可能なソリューションでしょうか?
いいえ。これは高価なソリューションですし、発展途上国での導入は難しいでしょう。国民がこの種のソリューションへの投資を望むことが条件になります。


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