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Printフィリップ・ソーゼット氏:体に染み付いたコンビビアリテ

私の履歴書 |27 10月 2011

「日本人」と呼ばれたことがある

「私と日本の歴史は46年前、ムーラン・スール・アリエという小さな村で始まった。」当時まだ小学生だったフィリップ・ソーゼット少年は、たまたま村を訪れた日本人の観光客と知り合い、その後数年間彼と文通を行うことになる。文通相手のポストカードの日本の風景に、ソーゼット氏は魅せられた。「彼が送ってくれた美しい切手を大切に集め、それを友達に見せびらかした。高校では、“日本人”と呼ばれていた。」とソーゼット氏は振り返る。タヒチでの軍隊訓練を終えたソーゼット氏は来日し、文通をしていた友達の家の門を叩いた。「彼が何の仕事をしているかさえ知らなかったが、私が日本語を勉強している間、無料で滞在させてくれた。少し資金を貯めるため、東京のフレンチレストランで働き始めたが、すぐにお客さんへの接客に夢中になった。」

 

「色んな経験を積んだ。」

ソーゼット氏は38年間、日本でフレンチ・ガストロノミーのプロモーションに関連した仕事に多く携わった。広報、レストランの運営、人事、販売など幾つかの業務を行う中で、ソーゼット氏は独自のノウハウを活用し、様々な業態やブランドと交流する際にコミュニケーションの才能を開花させた。「私は顧客に話しかけるとき、必ずコンビビアリテとサンセリテ(誠実さ)を心に留める。目的は、もちろん顧客に私が扱うブランドが最も良いと思わせること。このために、柔軟性で開放的なアプローチを使う。」とソーゼット氏。これまで多くのシャンパンやその他のアルコールブランド企業が、日本での販売拡大のためソーゼット氏に信頼を寄せた。直近では8年間シャンパン・ドン・ペリニヨンを担当し、現在は同じくシャンパンのローラン・ぺリエのブランドアドバイザーを務める。「日本人は、ますますグルメ通になり、学ぶことが大好きな国民だ。日本人にシャンパンを発見させ、異なる種のシャンパンが繊細なフランス料理や日本料理にどのようにマッチングするか伝えるのは、非常に喜ばしいことだ。」ソーゼット氏は、自身の会社エスプリ・フランセ(Esprit Français)を通し、セミナーや人材教育を企業、ホテルチェーン、レストラン、日仏学院、ル・コルドン・ブルーなどで行っている。「各業界で働く日本人に、飾らない目線、微笑み、会話、シンプルさなどに代表されるアクイユ(Accueil=おもてなし)の大切さを理解してもらうようレクチャーを行っている。顧客がコンビビアルな(打ち解けた)雰囲気で接客を受けると(迎えられる)と気持ちがよくなり、自然と消費も増え、その上周囲にそのことを話してくれる。」

 

忘れられない思い出

ソーゼット氏のウィットに富んだ会話力は、多くの出会いをもたらし、おもしろいエピソードを幾つも作り出してきた。ソーゼット氏は、1982年に在日フランス大使館で行われた最初で最後の天皇陛下とフランソワ・ミッテラン大統領の晩餐会でサービスしたときの思い出が忘れられず、この時の気持ちをずっと大切に日仏の交流をさらに広げていきたいと心がけてきた。他にも東京ビックサイトにてジャック・シラク元大統領が楽しそうに見つめる前でシャンパンのオープニングイベントを行った。日本人の妻、二人の子供を持つソーゼット氏は、フランス料理への献身な活動が評価され、2005年農事勲章オフィシエを受章。今も、日本人のみならず国際的な顧客にフランス式の素晴らしさに対する彼の情熱を伝え続けている。

 

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