新会員

あっさんぷらーじゅ社、南仏のラベンダーを使ったナチュラル・コスメ「ブルーダルジャン」

2015年、金子竜得氏は22歳の若さで、あっさんぷらーじゅ合同会社を設立した。現在、同社の代表社員兼CEOの肩書きを持つ傍ら、学生として大学に通っている。同社は、日本で唯一、南仏のラベンダーを使ったナチュラル・コスメ「ブルーダルジャン」の製品を販売している。

滋賀大学経済学部入学後、2013年に語学留学のため、フランス・ボルドー大学へ留学。学業の傍ら、1年間で欧州9カ国30都市を廻る。帰国前にラベンダーの精油をお土産に買って好評を得たことをきっかけに、輸入を試みる。高品質のラベンダーオイルを求めて探し当てたのが「ブルーダルジャン」だった。「とにかく品質にこだわる生産者の志に惹かれました。夫婦でパリの喧騒から離れ、カンヌから車で6時間の山奥へ移住し事業を始め、わずか一代で2005年AOCに認定、2008年にAOCラベンダー精油コンクールの金賞を受賞したのがブルーダルジャンです」と、金子氏は説明する。

南フランスのヴェルドン峡谷の中心に位置する、標高1400mにある20ヘクタールの敷地内ではAOC認定真正ラベンダー、セイバリー、タイム、ヒソップ、セージなどが栽培されている。その場で蒸留される精油は、昔ながらの伝統的な製法によって得られる。ブルーダルジャン社の製品の特徴は、生産者のコンセプトが分かる100%純粋な真正ラベンダーを使い、一切ブレンドをしないこと。当然生産量も限られ、年間100キロしか作れない希少な「L’or bleu   青い金」だ。

「今後の取り組みは、能登から全国へブルーダルジャンの魅力を紹介したい」と、金子氏は意気込みを語る。現在日本では石川県七尾市の店舗以外では、オンラインストアで購入できる。主なターゲットはナチュラルな輝きを求める女性や安らぎを求める男性の他、アロマセラピスト、エステティックサロンや美容関係者である。

天然成分にこだわり、生産者が見える製品として、2015年にはフランスのスローコスメティック協会より2つ星受賞。若手起業家による日本市場の拡大が注目される。

このページをシェアする Share on FacebookShare on TwitterShare on Linkedin