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フランスのスポーツ用品「デカトロン」の日本進出

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2016年、フランスのスポーツブランド「デカトロン」が日本公式オンラインストアを立ち上げた。このフランス発スポーツブランドの日本における歴史は1990年代にさかのぼる。「当社は1993年に日本に進出しました」と、デカトロン日本法人代表取締役のエリック・ギナール氏は話す。「最初の数年間は、自社ブランド品を製造する工場へ卸すための資材の調達を行うのみでした」。

市場参入のため日本の同業者と提携

2009年以降、デカトロンは新たな転換期を迎える。それは、アウトドアとフィッシングのオンラインストア「ナチュラム」を日本で展開しているナチュラム社へのアプローチだった。「日本で私たちの自社ブランドを販売するために、彼らの力を借りる必要がありました。まずナチュラムで当社の製品を販売することから始めました」。日本の消費者からの反応は好評だったため、デカトロンはナチュラム社に投資する道を選択した。「2014年、私たちのパートナーシップを強化するため、ナチュラム社と業務提携をしました」。ナチュラム社との提携は、デカトロンにとって大きな収穫だった。「(ナチュラム社との提携のおかげで)市場をよく知ることができました。当社の製品は機能性に優れており、日本の消費者は製品の価格にとても驚いています」。ナチュラム社との提携が、今日デカトロンと自社ブランド製品の認知度を高め、日本での製品展開を容易にしている。デカトロン公式オンラインストアの開始はこの提携によるシナジー効果の1つである。

日本市場向けに製品を適合させる

デカトロンは、他のアジア市場と同様の製品を日本市場に投入した。「(日本市場向けに)カラー展開といった多少の変更しか行っていません」。中国市場での経験から、規格や小さいサイズの品揃えなどの変更はすでに行っており、当然のことながら日本人の体格に合った仕様を適用している。

日本最初のデカトロンストアの立ち上げ

現在、デカトロンは急ピッチで日本での実店舗の準備にとりかかっている。「スポーツ用品で世界第3位の日本市場に、コンセプトストアをオープンしたいと思っています」と、エリック・ギナール氏は続ける。しかし日本は非常に競争の激しい市場であり、すでに多くの同業他社が参入済みだ。単なる「新参者」にならないために、デカトロンのあらゆる強みを生かせる丹念にプロジェクトが進められている。

デカトロン日本公式オンラインストア:http://store.decathlon.co.jp/


デカトロンのランニングブランド「Kalenji(カレンジ)」(You Tube)

この記事の翻訳は、以下の企業の協力で行われています。
有限会社プリモ
翻訳・通訳(仏、英、露、中、韓、西、他)、仏語教室、フランス語通訳者、翻訳者養成講座、一般労働者派遣及び紹介、フランス大使館認定法定翻訳をおこなう。
HP : www.primots.com/、連絡先:information (at) primots.com (日本語・フランス語)




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