可動性の鍵

Nicolas Notebaert, président de Vinci Concessions

新情勢に適応する空港網

航空業界が活発な動きを見せている。3年前、Vinci(ヴァンシ)グループと地域パートナーであるオリックスが、関西
(西日本)の2大空港である関西国際空港(KIX)と伊丹空港の運営権を獲得した。グループはこの最初の成功により、日本第2の重要地域に通じ、航空パズルの最後のピースである神戸空港のコンセッション業務獲得に成功した。ヴァンシは神戸空港で、世界の他地域で検証された手法と技術を実践する。「現在3つの大改革を進めています。官民の連携体制の確立、ユーザーニーズを最大限に考慮すること、そして気候関連の課題への取組みです」と語るのはVinci Concessions(ヴァンシ・コンセッション)代表のNicolas Notebaert(ニコラ・ノトベール)氏。


官と民


官と民という二分法は、コンセッション方式によりフランスでは1世紀以上問題とされてきた。官民の連携は航空業界には非常に適していると思われる。「革新的なソリューションを実現するためには、迅速かつ機敏でいること、そして常に進化するテクノロジーに目を向ける必要があります。歴史的には官の分野とされてきた運輸インフラに対して、民間セクターが既存の慣習を問い直し、新しいアイディアやパフォーマンスの精神をパフォーマンスの評価ツールと共に持ち込むことで、ポジティブな変化をもたらすことができるのです」とニコラ・ノトベール氏は説明する。ヴァンシ・オリックス連合が運営する関西国際空港と伊丹空港の生の参考例として、「2017年1月には、関西国際空港に格安航空会社(LCC)専用の第2ターミナルを拡張しました。またこの機会に、日本独自のテクノロジーであるスマートセキュリティ、ファストトラベル、スマートレーンを導入し、旅客輸送の円滑化を実現しました。我々は現在、50年来最重要空港である伊丹空港の近代化を進めています」とニコラ・ノトベール)氏は語る。


客は中央に戻る


ヴァンシ代表はまた、運輸インフラにおける顧客配慮の素晴らしさを称賛する。世界中の空港で見られる長蛇の列が原因の滞りは、近い将来ただの悪い思い出になるかもしれない。ヴァンシは行列に並ぶ間に様々な手続き(チケット購入、パスポートチェック)をオンラインで行える「バーチャル行列」を設けることで、豊かで楽しいアクティビティ(買い物、食事、リラクゼーション)のため時間の捻出を可能とした。「ポルトガルでは、THALÈS社(タレス)とのパートナーシップのおかげで、空港内のスペースの使用状況と貨物および旅客の流れの力学をリアルタイムで把握することができます。これによりパスポートチェックとセキュリティチェックの待ち時間を削減できるのです」とニコラ・ノトベール氏は説明する。 リヨンでは、STAN(スタン)という駐車ロボットが、旅客の車の駐車を引き受けることで時間と駐車場のスペースの節約につながっている。


気候的懸念


業界の最後の主要な変化は外的要因によって引き起こされる。いわゆる異常気象である。関西国際空港と伊丹空港は2018年の台風21号 による甚大な被害を受け、一時的に閉鎖を余儀なくされ、これは業界全体に空港周辺における自然災害のリスクの重要性を改めて知らしめることとなった。「これは日本だけの課題ではありません。世界的な課題なのです」とニコラ・ノトベール 氏。ヴァンシは運営する施設のセキュリティを強化し、将来増加するであろう自然災害に、より対応できるようなツールを採用する。

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