大空に

Au firmament

依然として日本人が選ぶのはARIANESPACE(アリアンスペース)の打ち上げロケット。それは今後も続くだろう。

2018素晴らしい年

ARIANESPACE(アリアンスペース)がトップに立つ。フランスで神のような存在の欧州ロケット企業が、日本でも使用されている。「毎年国内イベントを開催しているのは日本だけです」。最高経営責任者STÉPHANE ISRAËL(ステファン・イズラエル)氏は、4月中旬に行われた恒例の記者会見の終わりにこう述べた。これには尤もな理由がある。この欧州ロケット企業は1986年以来33回打ち上げを実施している。GTO(静止遷移軌道)打ち上げでは約75%の市場シェアを誇る。そのペースは衰えない。2018年、アリアンスペースが行った11回の打上げのうち、3回は日本人が顧客だった。ARIANE5(アリアン5)ロケットの100回目の打ち上げでは、日本の通信事業者SKY PERFECT JSAT(スカパーJSAT株式会社)が共同開発した通信衛星HORIZONS 3Eを搭載していた。ESA(欧州宇宙機関)とJAXA(宇宙航空研究開発機構)の共同プロジェクト国際水星探査計画BEPI COLOMBO(ベピ・コロンボ)のための任務も果たしている。それから、スカパーJSATのもう一つの通信衛星SUPERBIRD-8(スーパーバード8)も軌道に乗せた。得意先BSAT(株式会社放送衛星システム)とスカパーJSATから、さらに2機の衛星打ち上げを受注している。

「ニュースペース」は、アリアンスペースに新しい道を開く。ベンチャー企業SYNSPECTIVE(シンスペクティブ)とは、打ち上げ契約と同時に、パートナーシップ契約にもサインしたばかりだ。なぜ?アリアンスペース東京事務所代表、高松精司氏は次のように説明する。「1989年、平成のはじめ、我社は日本初の商用衛星を打ち上げました。当時、多くの人々はこれら衛星の経済的見通しについて懐疑的でした。20年間、私たちはお客様を支援することで宇宙産業の発展に努めてきました。『ニュースペース』の時代が訪れ、何が幻想に過ぎず何が本物なのかまだ分からない中で、私たちはお客様に協力しなければなりません。業界は変わるでしょう。しかし今後も決して変わらないのは、お客様の要求に応えようとする私たちの柔軟性です」と。

H-3到来

JAXA(宇宙航空研究開発機構)とMHI(三菱重工業株式会社)が開発したロケットH-IIAは、33回の打ち上げに成功し、97%という稀に見ない成功率の高さを誇る。しかし、ARIANESPACE(アリアンスペース)を始めとする他社の打ち上げロケットに対して商業競争力がない。日本の通信事業者でさえ、圧倒的多数でアリアンスペースを支持している。しかし、2020年に初打ち上げが予定されている後継機、H3はまた別である。三菱重工業はコストを2分の1に削減した。「H3ロケットは、すでに海外で民間商業用打ち上げを受注したと聞いています」。フランス人の某業界人はこう説明する。H3は他の後継機と同時期にマーケットに現れる。ARIANE 5(アリアン5)ロケットの後継機ARIANE 6(アリアン6)だ。より丈夫で、燃料消費も少なく、軌道上での周回年数が長い衛星が開発され、静止衛星の需要が減っている時代。三菱重工業が乗り越えなければならない地上のハードルはまだある。H3ロケット販売に必要な国際商業ネットワークを、これから構築しなければならないのだ。

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