これからどこに行く?

[Translate to Japonais:] Où on va maintenant

日本で観光が爆発的に成長したからと言って、その栄光の上にあぐらをかいている場合ではない。

指数関数

X5:これは、2011年から2018年まで日本を訪れ た外国人観光客の増加を示す。これほど短い時 間に、こんなに多くの訪問客の流入増加を経験 した国は存在しない。特に中国語圏地域(中華 人民共和国、香港、台湾)の観光客向け観光ビザ の発行自由化は、おそらく安倍政権7年間の経済 政策の中でも、最も成功した政策として記憶さ れるだろう。

この新しい輸出分野(国内商品や国内サービス を外国人に販売するという観点から、観光は輸 出部門と見なされている)による経済インパクト の分配は不均等だ。7年間で大阪(+64%)、沖縄 (+61%)、東京(+47%)で宿泊数が急増したこ とが、CBRE(シービーアールイー株式会社)の非 常に興味深い調査で示された。その結果引き起 こされたホテル建設の狂乱が止まらない。CBRE によれば、これから2021年までに、京都(+51%) と東京(+24%)のホテルの部屋数が大幅に増 加する。

しかし当局は状況を手放しで喜べない。このよ うなペースが長くは続かないことが分かってい るからだ。政府は2020年までに訪日者数4,000 万人達成を目論んでいる。しかしその後は?将 来の成長を引き継ぐものは何処にあるだろう か?政府は今後数年間に日本で開催される一連 の国際的イベントが、需要をサポートすると信じ たい。ラグビーワールドカップ(2019)、オリンピ ック(2020)、大阪万博(2025)、東京から名古屋 を結ぶリニア中央新幹線の開業(2027)、そして カジノ営業解禁などだ。しかし、これらのイベントが日本に与えるのは主にイメージインパクト だ。例えば、オリンピック関連では、東京を訪れ る日本人観光客によるホテル宿泊の需要の増 加に備える。外国人観光客が考慮に入っていな い。国際線の航空会社は、大会中の特別便のチ ャーターを予定していない。万博に関して言え ば、名古屋で行われた前回の博覧会では、ほと んどの訪問者が名古屋の中部国際空港を玄関 口にしたのだ!

 

可能性

「まだ可能性はあります。しかし、純粋に量的 増加の可能性はほとんどなく、訪問者の体験を 改善したり、観光の種類レベルを上げたり、再 訪問率を上げたりするという可能性です」。 AT KEARNEY( A. T. カーニー)の最高経営責任者で あり、観光事業に関して政府から頻繁にアドバイ スを求められる梅澤高明氏は述べる。「アジアに 依存しすぎている 顧客ベースを、ヨーロッパ、米 国、オーストラリア、ニュージーランドに拡大する 必要があります。これらの来訪者の滞在期間は より長く、より多く消費し、そして日本文化への関 心が高いのです。例えば直島の成功を見てくだ さい。ニューヨークの旅慣れた人々の間で、最も 話題に上る日本の訪問先です」。梅澤氏が懸念 するのは、日本の大都市に魂のない高層ビルが 立ち並び、個性を失いつつあることだ。「古い町 並みのアイデンティティを保存するために、日本 にもマルロー法に相当するものが必要です」と 梅澤氏は言う。彼の積極主義は結果を得た。政 府は夜間商業営業を自由化し、都市の夜の活動 を刺激した。

明らかに成長の担い手となりうるのはラグジュ アリーホテルだ。CBREによると、現在、日本には 4つ星から5つ星ホテルが50棟ある。しかし英国 には200棟、イタリアには250棟、米国には1208 棟あるのだ。神楽坂にはTRUNK HOUSE(トラン クハウス)がオープンしたばかり。非常に洗練さ れた渋谷トランクホテルの姉妹店で、古い伝統 家屋を改装した建物だ。トランクハウスを最初 に利用した客たちは、この場所が日本のホテル 業界の新境地を開くと思っている。一泊の料金 は50万円だ。

最後に地域観光がある。政府は、溢れた外国人 観光客を地方へ放出しようとしている。しかし、 地方のホテルや旅館はまだこの新しい顧客たち に対応できない。「沖縄を除き、地方の宿泊施設 は数日間の滞在には適していません。値段が高 いのです」。JAPAN EXPERIENCE (ジャパン・エ クペリエンス)のTHIERRY MAINCENT (ティエリ ー・マンソン)氏は説明する。「 私はかなり楽観的 です。新しいことに挑戦している人々にたくさん 出会います。しかし、日本人は自分がやることを 収益化することを学ばなければなりません」と梅 沢氏は警告する。 CY

日本はAirbnbタイプの 賃貸サービスを完全に破壊した。 今ではこのタイプの宿泊数は全体の 0.9%である!その内 76% がホテルで、16%が旅館である。

 

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