需要の広がる大洋に一滴のお茶

Thé Stéphane Danton

以外にも、日本は世界の緑茶ブームの恩恵をあまり受けていない

輸出

日本人の緑茶消費量は減る一方だが、他国では 増加が続いている。日本はかつて茶の一大輸出 国で(1913年には2万トンを超えていた)、茶が日 本の産業化を支えてきた側面もあるほどだ。その 後、輸出量は低下し、1991年には253トンと史上 最低を記録する。現在では(少し)回復し、2017年 には4745トンまで増加した。しかし、2017年でも 日本の茶の輸入量(うち半分は中国産)は輸出量 の7倍に達する。「かつて北アフリカのマグレブ地 域まで日本茶は輸出されていました。その後、台 湾の企業グループがこの市場を確保し、生産地 をタイヤベトナムなどへと移してしまったのです」 と、独創的な日本茶の店「おちゃらか」を創業し自 ら経営するステファン・ダントン氏は語る。茶の輸 出は今では、少量の高級品に限定されている。

 

適合

しかし、茶の輸出には生産者の販売センスの欠 如という問題が付きまとっている。ステファン・ダ ントン氏によると、マーケティング戦略を進めて いたはずが公的な補助金を取得したきりで終わ ることも珍しくない。「日本人は生産物を顧客に 合わせることを考えません。自らの生産する茶が 他よりも優れていると主張するのですが、実際に は『違う』ことを強調すべきなのです」と嘆く。日本 人は現在あまりにも限られている輸出向けの茶 製品をもっと増やすべきだと同氏は考える。「日 本人の戦略はいわば『銘酒』を売ることですが、皆 がロマネコンティしか飲まないわけではありませ んよね。気軽に飲める地酒も必要なのです!」と、 かつてソムリエもしていた同氏は冗談を交えて語 る。CY

 

 

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