新製品

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もう時代おくれ

さよならポケベル。東京テレメッセージ株式会社が提供していた、世界 で最後のポケベル(フランス人は TÉLÉAVERTISSEUR(無線呼出し)と呼ん でいた)が、9月30日サービスを終了した。「ページャーの製造を中止してか ら、早20年が経ちました。今や利用者も1500名程度になっています」と当 社のプレスリリースは説明する。1996年、日本で120万人がポケベルを 利用していた。音声通信と文字通信の時代をつなぐこのサービスは、20年 間で携帯電話のメール機能に吸収されていった。残るはファックスだ。 総務省によると、日本の世帯の35.5%がファックス一台を所持する。この割 合は70〜74歳世帯で最も高く49.7%に上る。しかし、30歳未満の世帯では 1.3%にまで減少。ガンバッテ、日本!

 

良い位置に

グローバル・ポジショニング・システム(GPS)がよりローカルになりつつあ る。米国が運用する衛星測位システムインフラの圧倒的優位に対抗して、各国 は独自のシステム開発に力を注いでいる。日本も自国のシステム「みちびき」 (準天頂衛星システム)、英語表記でQZSS(QUASI-ZENITH SATELLITE SYSTEM) を構築中だ。7つの衛星が我々の頭上にキャンバスを広げる。4つの衛星がす でに軌道に乗った。米国のシステムでは表示に10Mの誤差があるが、QZSSの それは10CM。稀に見る高い精度を誇る。問題は、受信機が一般向けとしてはあ まりにも高額で、しかも大型ということだ。この日本の技術は、英国が開発中の 「量子加速度計」ともしのぎを削る。天空を制する戦いに終わりはない。

 

パーキンソン後退

毎年世界で1000万人がパーキンソン病に罹患している。 京都大学の研究者たちは、いわゆるIPS幹細胞を脳に移植す ることでこの病気を阻止できると信じている。サルを使ったテ ストに成功し、昨年10月初めて人間における治験に至った。 患者の左脳に240万個のIPS細胞が移植された。問題がなけ れば、今春さらに240万個のIPS細胞を今度は右脳に移植す る。これらの細胞はドパミン神経前駆細胞になり、そこで運動 制御を司る神経伝達物質が作られ、パーキンソン病の進行が 食い止められるはずだ。

 

流星

株式会社ALE(エール)が小型衛星を軌道に乗せた。この衛星に よって、来年早々、広島上空に色とりどり400個の小型人工隕石の 雨を降らせる。天気が良ければ、日本を中心に何百万人もの地球 人が見ることができる前代未聞の奇想天外なプロジェクト。2020 年はもうすぐそこだ。

 

新幹線が加速
 

ALFA-X。JR東日本の新しい新幹線試験車両の名前だ。この車 両は最高時速400kmまで出すことができ、将来の新幹線に導入さ れる新技術(騒音や振動の低減、地震時のブレーキ)の試験運転 に使われる。

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