ピエール・エルメが世界の最優秀パティシエ賞を受賞

「世界のベストレストラン50アカデミー」は2016年6月、ニューヨークで開催された授賞式でフランス人でパティスリー界の第一人者ピエール・エルメ氏に「世界の最優秀パティシエ賞」を授与した。世界のベストレストラン50アカデミーは、世界6大陸から集まる972名のガストロノミー（美食）のエキスパートで構成され、それぞれ無記名投票で世界中のレストランから独自に選出した7店のリストを提出する。通常「世界の最優秀パティシエ賞」は、レストランのシェフパティシエに授与される。過去には、ジョルディ・ロカ氏（ジローナにある「エル・セレール・ダ・カン・ロカ」）や、アルベルト・アドリア氏（バルセロナにある「チケッツ」）が受賞している。

これまでも同じパティシエ職人やファンらから絶大な称賛を受けているピエール・エルメ氏は、その世界的な成功と数ある受賞歴のリストに今回の受賞を加えた。USAヴォーグ誌から「パティスリー界のピカソ」と称されるピエール・エルメ氏は、飽くことのない好奇心を持ち続ける大胆なクリエーターだ。さまざまな出会いや訪れる場所、そして人々の交流から受ける刺激をもとに、従来のパティスリーに見られた余計な装飾を取り除き、すべての風味を独立させることによってそれぞれの特性をより際立たせた創作を行っている。