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クプレ社、ペタンクへの情熱

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「ペタンク」はフランス発祥の球技で、金属性のボールを目標に投げ合って、相手より近づけることで得点を競うスポーツである。フランス人パスカル・ブルゴス氏は5歳の頃からこのボールゲームに夢中だった。それは家族も同じだ。父親は、1万人以上のあらゆるレベルの競技者が参加する世界最大のペタンク大会「ラ・マルセイエーズ世界ペタンク選手権大会」の元チャンピオンである。

日本でのペタンクとの出会い

来日して大好きなペタンクから遠ざかっていたパスカル・ブルゴス氏はある日、兵庫県・宝塚を散歩しているとペタンクに興じている日本人を発見した。ブルゴス氏はすぐにまたその魅力の虜となり、あっという間に国内の主要な選手権大会で優勝したのである。「日本でも私は知られるようになり、トップレベルにいました。」とパスカル・ブルゴス氏は語る。

日本でのペタンクの普及

ブルゴス氏はこの情熱をビジネスに活かそうと決心し、1990年代にマルセイユのブランド「ラ・ブール・ブル」社のペタンク用品の日本への輸入を開始した。それと並行して、実演を行い、アウトドアスポーツ関連の展示会に参加することで、ペタンクの普及活動に務めた。そして、現在最大の取引先であるサンラッキー社と代理販売を開始した。愛好者たちは製品の質の良さに関心を示してくれたが、利益が出るまで数年を要した。ペタンクは、日本では野球のようにメジャーなスポーツではない。組織もあいまいで、複数の協会や連盟が大会を取り仕切り、用具についても厳しい規定を設けていた。パスカル・ブルゴス氏は、連盟が一つに統合された後、オビュット社と提携し、大阪に自らの店舗を開設した。クプレは今日、ペタンクの最大の輸入販売業者のひとつに成長した。「間違いなく、アジア太平洋地域で最大です」とパスカル・ブルゴス氏は話す。

クプレ

クプレという社名は、ペタンクの古くからのブランド「Cou(ク)」と、競技を意味する「play(プレー)」からつけた。「以前、日本語のカタカナ3文字の社名は成功すると言われ、それにあやかりました」とブルゴス氏はおどけてみせる。ペタンク競技は、常に同社の活動の中心となり、ブルゴス氏は各協会やフランス政府と協力し、小学校、高校、大学などでイベントを積極的に行っている。以前、フランスのスーパー最大手カルフールが日本に進出していた時代、カルフールでの販売や、その店舗前での毎年の実演に成功した。パスカル・ブルゴス氏の現在の目標は、日本でより多くの人にペタンクを知ってもらうことだ。2024年のオリンピックに大きな期待を寄せる。もしフランスが開催国となれば、ペタンクがオリンピック競技の一つになるチャンスがあるからだ。立候補が表明され、着実に準備を進めている。「それが実現すれば、間違いなく、ペタンクは日本で人気になるでしょう。」

 

この記事の翻訳は、以下の企業の協力で行われています。
有限会社プリモ
翻訳・通訳(仏、英、露、中、韓、西、他)、仏語教室、フランス語通訳者、翻訳者養成講座、一般労働者派遣及び紹介、フランス大使館認定法定翻訳をおこなう。
HP : www.primots.com/、連絡先:information (at) primots.com (日本語・フランス語)




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