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美しい海を未来へ ―海洋プラスチックの問題に、あなたからの追い風を!―

美しい海を未来へ ―海洋プラスチックの問題に、あなたからの追い風を!―

タラ オセアン ジャパン、クラウドファンディングに初挑戦中。

  • 支援募集:5月20日 23時まで
  • 目標金額:5,000,000円

 

海は、地球表面の7割を占め、海の幸以外にも多くのめぐみをもたらしています。
私たちは日々海と密接に関わる生活をしていますが、実際に私たちは「海」について、どれだけのことを知っているのでしょうか。

 

私たちが生きていく上で欠かせない酸素も、陸上の植物だけでなく、その半分が海に住む目には見えないような植物プランクトンによって作られており、地球温暖化の原因である、二酸化炭素を蓄えてくれるという重要な役割も担ってくれているのです。

 

こうして海は多くのめぐみを私たち人間に与えてくれているのにも関わらず、私たち人間の活動が原因で引き起こってしまった気候変動や環境破壊により、 大変な危機に直面しています。

 

このような現状に対し始動されたプロジェクトが“Tara Océan(タラ オセアン)"です。2003年にファッションデザイナー、アニエスベーにより立ち上げられ、その後フランスではじめて海に特化した公益財団法人と認定され、“タラ オセアン ジャパン”は、この法人の日本支部として2016年に設立され活動しています。

 

「タラ オセアン」のプロジェクト

世界中の海を「科学探査船 タラ号」で科学者とアーティストと航海をし、地球温暖化やマイクロプラスチックをはじめとするさまざまな環境的脅威が海洋に与える影響の研究を2003年から進めています。科学者とアーティストがともに海を旅して活動することで、科学×アート×教育の力で、見えない海の世界を理解し可視化し、海を守ることの重要性を発信しています。

 

海洋探査プロジェクト

タラ号は、これまで世界中で12回の海洋探査プロジェクトを遂行。サンゴは、海洋生物種の25%に住処を提供する大変重要な生物(動物)ですが、そのサンゴも絶滅の危機に直面しています。その後、2019年にはヨーロッパの主な河川9本とその河口が接する海洋の、マイクロプラスチック汚染に特化した調査を遂行。そして2020年12月12日、パリ協定が採択されてからちょうど5年目の記念すべき日にフランスの母港ロリアンを出港してから現在に至るまで、南米大陸沿岸、南極海、アフリカ大陸西岸海域を網羅する、マイクロバイオーム(微生物叢)の調査のため、2年がかりでおこなうプロジェクトを遂行中です。

世界中の研究機関や科学者と協力して海洋調査をおこなうタラ号は、まさしく「海に浮かぶ研究所」です。タラ号で行った探査ミッションにより、既に300本以上の科学論文が発表され、海洋の理解を深めるために必要な多くの科学的知見の蓄積に貢献しています。

 

プロジェクト詳細はこちら

 

クラウドファンディングへの挑戦

この2020年に日本で、日本の国立大学の臨海実験施設のネットワークJAMBIO (マリンバイオ共同推進機構)と共同で立ち上げた「Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査(科学×アート×教育)」にかかる資金を募るべく、クラウドファンディングにはじめて挑戦しています。

 

本プロジェクトの目的

  1. 北は北海道から南は沖縄までの、日本列島の沿岸海域のマイクロプラスチック汚染の定量化とプラスチック汚染源の特定。
  2. プラスティスフィア(マイクロプラスチック粒子に付着する微生物叢)の研究。海洋生態系への影響を評価すること。

今回のクラウドファンディングで募集させて頂く資金のうち、300万円を、2022年に予定している、Tara JAMBIO マイクロプラスチック共同調査で行く予定の、能登、佐渡島、三崎、館山、瀬底島、恩納村での調査費用のうち、能登、佐渡島、三崎、館山での調査費用に充当します。

具体的には、調査のための、船チャーター代、スタッフの交通費、宿泊代、出張費他、調査、研究に必要な器具や消耗品購入、運送代、外部研究所へのDNA解析費用などになります。

    3. マイクロプラスチックの現状のみならず、地球温暖化など人間活動が海洋に与える影響について、科学や、アート、教育の力を使って、こどもや若い世代、      多くの皆さんに知っていただける機会を提供し、啓発活動をおこなう

500万円のうち200万円は、こども達への教育プログラムの充実のために充当します。

フランスのTara Océan 財団では、海洋環境教育プログラムの開発を、フランス教育省と連携のもと行っており、数多くの充実したプログラムがあります。

これらのフランスのプログラムの中から日本用に選別し、翻訳し開発するための、開発費と人件費の一部に充てさせて頂きます。現在、「リニューアル中」のタラ オセアン ジャパンのウェブサイト上で、2023年3月までに、最初の教育プログラムの公開を目指します。

ウェブサイト上に、教育プログラムを公開していくことによって、コロナ禍や、調査に行けない地域のこども達にも、海洋環境をよりよく知り、地球の健康、私達の未来に欠かせない海を守ることの重要性を知ってもらうことができます。

 

日本の美しい海を守るためにも、調査と研究を早急に進める必要性

本プロジェクトは、メインパートナー企業であるアニエスベージャパン(株)と、このプロジェクトを始める際、最初に手を挙げてくださった、ヴェオリア・ジャパン(株)のご支援を受けて始めることができました。

しかし、マイクロプラスチックの調査・研究には、かなりの時間と地道な手作業と労力がかかります。今この瞬間にも、海のマイクロプラスチックによる汚染は広がっています。

日本の美しい海を守るためにも、調査と研究を早急に進める必要があります。調査、分析は大変地味な部分ですが、正しい対策の立案や、人々に働きかけるためには絶対欠かすことができない過程です。

 

クラウドファンディングに挑戦する理由:
志を同じくする皆様と出会い、ともに歩んでいける機会に。

今回、クラウドファンディングに挑戦しようと思った理由として、もちろん資金調達という面もありますが、それ以上に、私たちの活動にご賛同いただける個人の方、企業の皆様と出会う場にできれば……という想いが強くあります。

 これまで海の問題にご興味・ご関心のあった方々やそうでない方々にも、よりマイクロプラスチックの現状や、海の環境問題について広く知っていただきたい。地球の表面の7割は海洋であり、「海洋の健康」は「地球の健康」に直結し、私達の健康も、海洋の健康に依存していることへの認識を高めていただきたいと思います。

 さらに、海洋は、マイクロプラスチックだけではなく、温暖化、海洋酸性化、乱獲、沿岸開発、その他の環境汚染などによる、生物多様性の喪失など様々な問題に直面しています。このプロジェクトをきっかけに、他の問題にも目を向けていただく方が増えていけば嬉しく思います。 

今後、タラ オセアン ジャパンの活動に賛同し、支援して下さる方が増えましたら、より早く、より広く、海洋の問題の解決に貢献できるプロジェクトを進める追い風になります。

フランス語で、船が出航する時に、乗船して出発する人に向かって“BON VENT!” と言います。直訳すると、良い(Bon)風(Vent)を!という意味で、航海の安全を祈って、「良い風が吹きますように!」と、声を掛けます。

この世界規模の課題を、地域的なアクションから改善していく。そのために、今後、私たちと一緒にアクションを起こして頂けるきっかけになるような、クラウドファンディング限定のリターンプログラムもご用意いたしました。

ご支援を通して、海を守るために、私たちの活動に、強い「追い風」を送ってくださいましたら幸いです。

 

クラウドファンディングのページはこちら

 

一般社団法人タラ オセアン ジャパン

アニエスベージャパン株式会社

 

お問い合わせ先:

一般社団法人タラオセアンジャパン パトゥイエ由美子
電話番号:03-4355-0125
E-mail:contact-japan(@)fondationtaraocean.org

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