インタビュー:ミッシェル・トロワグロ氏が10周年記念で来日

東京・新宿のハイアット リージェンシー 東京内にあるレストラン「キュイジーヌ[s] ミッシェル・トロワグロ」が2016年9月にオープン10周年を祝う記念イベントを行い、フランス・ロアンヌの「メゾン・トロワグロ」の3代目オーナーシェフのミッシェル・トロワグロ氏が特別来日、その際CCIFJウェブサイトのためにインタビューに答えた。

トロワグロ家に根付く日本

「私が(日本を)選んだのではなく、父が日本と育んだ繋がりや関係性を受け継いでいるんです」。ミッシェル・トロワグロ氏は、日本料理と関わりを持ったきっかけを尋ねられてこう答えた。1967年、父であるピエール・トロワグロ氏が東京・銀座の「マキシム・ド・パリ」の初代料理長に就任したことで、父を通して日本の文化や食材について知る機会を得た。この経験がシェフの道を歩む職人魂に忘れがたいインパクトを残すことになる。「ショウガやワサビ、ゆず、醤油といったものは、私にとって象徴的かつ導き手のようなもので、私の料理の原点と言えます。フランス・ロアンヌにあるレストラン、「メゾン・トロワグロ」の厨房でも、こうした調味料は塩やコショウなどと同様、すっかり定番の調味料です。それでも、今でも日本へ行くたびに新しい食材や新しい料理法を発見する機会があります。私の料理は日本からとても大きな影響を受けています。」

いつも日本の料理人に囲まれて

父ピエール・トロワグロ氏の経験に加えて、もう一つの要素がミッシェル・トロワグロ氏と日本を結びつけている。それはロアンヌの厨房で働く日本人の料理人たちの存在だ。「厨房ではいつも日本人の料理人が働いており。何代にもわたり彼ら日本人がレストランを支えてきました。レストラン『ジラルデ』で私と共に働いた三國清三氏など、彼らのような料理人が近くにいる環境で私も腕を磨くことができました」。トロワグロ氏の中で日本人料理人の存在は大きく、「ここ10年間フランスでも日本人料理人を見かけることが多くなった」が、トロワグロ氏と日本人料理人との付き合いはさらに昔にさかのぼるのだ。

新たなプロジェクト

現在、ミッシェル・トロワグロ氏は間もなく歴史的な節目を迎える。フランスのロアンヌにある三ツ星レストラン「メゾン・トロワグロ」が、創業時からの歴史を持つ駅前広場から移転する予定だ。「2017年春には現在の場所から6km離れたウーシュ村への移転を予定しています。新しいレストランは17ヘクタールの庭園を持つ大きな敷地の一角を占める予定で、ここには農家の母屋や大きな果樹園、池、さらには屋敷を改装したホテルもオープンする予定です。」

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