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キミア社:ファインケミカルのスペシャリスト

1985年に設立されたキミア株式会社だが、実は大変長い歴史を持つ。キミア社は、14世紀にフランスで創設された王立火薬製造所(Manufacture Royale des Poudres)にその起源を持つ国営爆薬火薬公社SNPE(Société Nationale des Poudres et Explosifs)グループの一企業にルーツを持つ。1985年の設立当事の事業内容は、ニトロセルロース(化合物)や、繊細な取扱いを要する推進剤、ホスゲン誘導体といった化学物質を販売することであった。「ニトロセルロースは、軍事関連やスポーツ分野で使用されているのは知られていますが、最近では主にニスや保護フィルムのようなインク・塗装に使用されていることはあまり知られていません。」と代表取締役兼ゼネラルマネージャーのパスカル・コシェ氏は語る。キミア社はその強力なコストパフォーマンスを武器に、日本で急速にシェアを80%にまで拡大し、2003年には競合企業を買収するまでに至った。しかし2011年、フランス政府が国営公団SNPEの解体を決定し、状況が一変する。日本での業績が好調だったキミア社だが、販売する化学製品が専門的で技術的であるという特性から、キミア社のような企業の譲渡は非常に複雑である。そこで、当時ゼネラルマネージャーであったパスカル・コシェ氏に対し、同社を引き継ぐことが提案される。「会社の評判は良く、顧客ポートフォリオは強固で、競合企業は強くない。ためらうことはありませんでした」とコシェ氏は言う。

現在は完全に独立企業となり、流通する製品のポートフォリオをさらに拡大することができる。キミア社はこの拡大路線において、近年リン酸や農業食品添加物といった分野にも進出した。これらの製品は特に、パンの製造販売業や肉の加工処理において使用されている。「これらの新たな事業によって、経営サイクルをより滑らかにし、未来をより冷静に見据えることが可能になります。」とコシェ氏は語る。コシェ氏自身は、この企業の成長の中で新たな情熱を見出し、農業技術者としてのキャリアをスタートさせた。
今後も、ファインケミカル、スペシャリティケミカル、そして食品添加物という3つの軸によって拡大を継続してゆくことが同社の目標である。

詳細はキミア社のウェブサイトへ:
http://chymia.jp/index.php

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