企業トピックス
ゴディバ ジャパン社長ジェローム・シュシャン氏著書『ターゲット』が刊行
2016年2月、ゴディバ ジャパン社長ジェローム・シュシャン氏の著書『ターゲット ゴディバはなぜ売上2倍を5年間で達成したのか?』(日本語版)が出版された。 シュシャン氏はその道25年の熱心な弓道家で、弓道5段の腕前、錬士の称号を持つシュシャン氏は、国際弓道連盟の理事も務めている。長年続けてきた弓道から、シュシャン氏は「ビジネスを成功させる上での多くの教えを学んだ。」その教えをシェアしたいという思いから、同著書を書く思いに至った。著書の中でシュシャン氏は、停滞するチョコレート市場においてゴディバがどのようにして2倍の売上増を達成することができたのかを打ち明けている。
その教えのひとつとしてシュシャン氏は、「的を狙うよりも弓を引く」技術と動作の美しさに集中することが重要であると語っている。西洋のアーチェリーとは異なり、弓道では「正射必中」(正しく射られた矢は、必ず的に当たる)の姿勢と精神を重んじる。ビジネスの世界に置き換えると、チームのエネルギーをマーケティングや製品開発、販売チャネルの開拓に注ぎ、売上や利益といった定量的な目標に「惑わされ」ないという意味になる。こうした目標ももちろん大事であり、ターゲット(標的)も必要であるが、弓を引く動作の価値より優先してはならないと同氏は話す。「売上は達成すべき脅迫的な目的ではなく、正しいマネジメントによって自然にもたらされる結果でなくてはならない」とシュシャン氏は語る。高橋書店より定価1,300円で発売中。英語版の刊行についても現在交渉中である。