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マーケティング委員会セミナー:チョコレート「リンツ」の日本代表ツィメルマン氏が人生観とビジネスを語る
在日フランス商工会議所は2018年7月25日、スイスのチョコレートブランド、リンツ(Lindt)&シュプルングリージャパン株式会社の代表取締役アンドレ・ツィメルマン氏をスピーカーに迎え、マーケティング委員会のセミナーを開催した。アンドレ・ツィメルマン氏は自身のチョコレートブランド企業での経験や、リンツの日本市場への参入から未来の様々なプロジェクトについて語った。
日本のチョコレート市場
「日本は特殊な市場であるため、他国とは違う方法や準備が求められます。日本市場で成功するためにはローカルニーズへの適応こそが鍵だと思います。すべてが念密に考え抜かれていなければいけませんし、商品提供や商品の陳列方法、ターゲット層はもちろん全てを考慮しなければいけません。」と、ツィメルマン氏は日本市場をこう表現した。日本では、賞味期限が独特の扱いをされており、多くの完璧なチョコレートが無駄に捨てられてしまうのが現状である。スイスのチョコレートは消費期限の1週間前まで販売できる。ヨーロッパから日本への発送が6週間程かかるため、販売のタイミングが非常に重要になる。包装にも最大限の配慮を払わなければならない。日本人は非常に神経質な消費者なので、チョコレートの包装にほんの少し皺がよっているだけで、その商品を手に取らなくなる。質やサービスに関しても、妥協の余地が全くない。それ故に、日本で発売される商品に関しては、最大限注意をしなければならない。
リンツの日本での急成長
日本でのリンツの成功は、誠実さ、自分のことを理解してくれる人達のネットワーク、強力なブランティング、そしてリスクを冒すことができる能力に根ざしていなければあり得なかったと、アンドレ・ツィメルマン氏は語る。リンツは2010年、3人の従業員で16平米の店舗1号店を年に銀座にオープンして以来、今や180人のフルタイムの従業員を抱え、37店舗を展開するチョコレートブランドへと成長した。さらに新鮮な製品を作るための日本国内の生産拠点、大きなオフィス、そして新しい12,000平米の自社倉庫を有するに至った。この目覚ましい成長はマーケットノウハウや、日本のユニークな需要や制約をうまく活用する戦術、そして献身的なチームワークがあったからだ。さらに完全に支援してくれる本社があるお陰で全てが可能となった。セミナー終了時に、質疑応答の時間が設けられ、リンツの将来やビジネスモデル、経営、ブランディングの重要性、倉庫を持つ必要性などについての話があった。
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