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ムジカヴェルデ社、日本製品への情熱が成功への鍵
「シニアたちが設立したまだまだ若い会社です」。大野喜朗氏はユーモアを交え、ムジカヴェルデ社の設立について話しだした。大野氏と共同設立者たちは、日本の大手企業を引退し、にもかかわらず未だエネルギーと野心に満ち溢れた人たちの集団である。そのうちの一人大倉芳郎氏は、長野県中小企業支援センターに5年間務めていたが、そこで出会った多くの革新的な地場産品がムジカヴェルデ社の土台となった。
ムジカヴェルデが始めたメインプロジェクトは、「発芽珈琲TM」と名付けられている。長野県上田市の優れたエンジニアが発芽した豆からコーヒーを作る技術を開発した。発芽した豆は、普通の豆よりもナイアシンとアミノ酸を豊富に含む特別なコーヒーを生み出すことができる。「このコーヒーは美味しいだけでなく、身体にも良い」と大野氏は説明する。この製品の潜在力を見出し、ムジカヴェルデはマーケティングや販売の経験を活かし、コーヒーの開発者をサポートすることに決めた。
一番のターゲットは、「働く女性」である。同社は働く女性のニーズをより理解するため、女性スタッフをチームに加えた。「日本では採用の際、女性の能力が低く評価されがちだと感じます」と大野氏は話す。また、ムジカヴェルデはコーヒーのパッケージデザインを女性のデザイナーに依頼し、モダンでフェミニンなイメージに仕上げている。
一方で、地方自治体もすぐに発芽珈琲TMに関するムジカヴェルデの事業に興味を示した。長野県上田市は、上田市の文化センター「サントミュゼ」のカフェの運営事業者としてムジカヴェルデを指名し、プロジェクトを支援することになった。より多くの人に足を運んでもらうために、発芽珈琲TMだけでなく、美味しい地元の製品(クッキー、ケーキ、ワイン、日本酒、有名な長野産のりんごやチーズで作ったタルトなど)も提供する予定である。上田市に隣接する東御市のチーズ工房で作られた地元のブルーチーズは、昨年6月にフランス・トゥール市で開催されたチーズの国際コンクールでスーパーゴールド賞を受賞した。ムジカヴェルデは、このチーズを世界に広めるために工房と話し合いを進めている。
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