企業トピックス
仏ヴェオリアの企業連合が、浜松市下水道運営の優先交渉権を獲得
静岡県浜松市は2017年3月21日、民間企業と連携して公共施設を運営・管理するコンセッション方式を導入し、同市内の公共下水道運営事業について実質的に運営者となる優先交渉権者として、フランスの水メジャー、ヴェオリア社の日本法人ヴェオリア・ジャパンを代表とする企業グループを選定したと発表した。グローバルで水処理事業のサービスを展開するヴェオリア社は、JFEエンジ、オリックス、東急建設・須山建設と組み、同事業の入札に参加、優先交渉権を獲得した。報道によると、10月にも正式契約が結ばれる予定。
下水道事業の運営権売却は全国初のケース
今回の事業では、浜松市内の西遠浄化センター、浜名中継ポンプ場、阿蔵中継ポンプ場が対象で、市内で排水される下水道の約6割を処理している施設。正式に契約が決まれば、同グループが2018年度から20年間、同処理場を運営する。公共施設を民間に委託するPFI(Private Finance Initiative)は、現政府が自治体に向けて推進している方式で、コンセッション方式はその方法の一つ。国や地方自治体が施設の所有権を持ったまま、施設の運営・管理などを長期間で民間企業に委託・譲渡する仕組み。下水道事業でのコンセッション方式の導入は、全国初の事例となる。
ヴェオリアHP :http://www.veolia.jp/ja
浜松市HP 関連資料:https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/suidow-s/gesui/seien/pfi.html
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http://www.ccifj.or.jp/nc/jp/single-news/n/40152/40152/