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成功するイノベーションのために:Googleの革新的なオフィス環境と文化に触れるイベントを開催

Google

在日フランス商工会議所のデザイン・シンキング委員会は2017年7月4日、Googleとの共催で「イノベーション・カルチャー・ブレックファスト」イベントを開催した。在日フランス商工会議所の会員限定で行われ、約55名がGoogle Partner Plexを見学し、ネットワーキング・ブレックファストで交流を楽しみ、CardboardやTilt BrushなどGoogleの新技術を体験した。ネットワーキングの後、Googleのイノベーション文化、ワークスタイル改革、オフィスデザイン哲学に関して、3名のプレゼンテーションが行われた。

Google Partner Plex Tokyoのプログラム・マネージャー、スチュアート・ミラー氏は、Googleの歴史を振り返り、18年前にスタンフォード大学の学生2人が、より良い検索エンジンを創るというひとつの野心を抱きガレージで創業したストーリーを語った。ミラー氏は、Googleの9つのイノベーションの原則をリストアップし、そのうちの一つ「ムーンショット・シンキング」について丁寧に解説した。イノベーションを行うとき、月面着陸の発想が初めて言及されたときと同様、最初はそのアイデアが不可能に思われるものだ。この原則が、GoogleマップやGoogleアース、ストリートビューの創造へとつながったという。ミラー氏は、「企業文化は戦略を朝食に食べる(Culture eats strategy for breakfast)」という(ピーター・ドラッカー氏の)言葉を引用し、企業文化の重要性を語った。

Google日本法人のマーケティング本部長、アジア太平洋地域ブランド&マーケティングマネージングディレクターの岩村水樹氏は、イノベーションを育てるときの環境の重要性を強調した。売上目標の達成率は、環境に安心できると感じているときは17%を超え、安心できないと感じているときは目標にすら達しない(-19%)という。ある研究によると、アンケート調査に応じたマネージャーのうち69%が、ワークスタイルを変えたいがどのようにしたらよいかわからないと回答した。岩村氏は、社員にビデオ会議を利用しながら最低1度は在宅で勤務すること、またオンラインカレンダーで仕事のスケジュールを上司と共有し自分の帰宅時間を設定することを課したワークスタイル改革の試験的な取り組みについて報告を行った。1週間にわたるこの試み以前は、47%のマネージャーが在宅ではできない仕事がいくつかあるだろうと答えていたが、試み後はわずか12%にと減少した。最終的に、共有カレンダーとクラウドベースのドキュメントツールの利用によって、ミーティング時間が66%削減され、平均勤務時間が1日8-9時間から7-8時間に短縮された。

Googleファシリティマネージャーの小宮山美樹氏は、Googleのオフィスデザイン哲学について語った。Googleの社員は、オフィス内のどこでも仕事ができる。高さが調節可能なデスク、集中するためのワークエリア、(社員のボランティアによって運営されている)ライブラリーがあり、社内に数か所あるカフェ内や、無料の飲み物や軽食が用意されているマイクロキッチンは、共同作業に最適だ。日本支社には、仮眠室、シャワー・マッサージルーム、自然に触れられるスペース、楽器を弾くための防音室など、数えきれないほどのリフレッシュスペースがある。卓球、テーブルサッカー、クライミングウォールも設置され、利用者のフィードバックやアンケートを通して定期的に改良されている。

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