連載・特集
第20回 日・EUビジネス・ラウンドテーブル年次会合を開催
2018年4月20日、日本とEUのビジネス界のリーダーで構成される日・EUビジネス・ラウンドテーブル(BRT)が「日本とEU - 世界の自由貿易の推進者」をテーマに東京で開催された。佃和夫氏(三菱重工業株式会社 相談役)、エリック・シュルツ氏(エアバス社 最高営業責任者)が共同議長を務めた今回の会合では、日・EU双方に共通の重要な課題である、日 EU間の経済連携協定(EPA)、デジタル&データ経済、サイバーセキュリティ、ブロックチェーン、持続可能な開発目標(SDGs)について意見を交わされた。また、日・EU双方による声明に続き、日本・EU当局は規制協力と相互運用性について意見交換を行い、今後も日 EU間の経済連携協定(EPA)締結を支持し、実現に向けた努力を続けていくことを確認した。
なお、会合で佃日本側共同議長とシュルツEU側共同議長が今回の年次会合で退任し、次期日本側共同議長に柵山正樹氏(三菱電機株式会社 取締役会長)が、またEU側共同議長にはベン・ストーリー氏(ロールス・ロイス社 ストラテジィックマーケティングディレクター)があわせて就任することが発表された。年次会合で採択された日・EUビジネス界からの提言書は、安倍総理および欧州委員会委員長に手交される予定。
日・EUビジネス・ラウンドテーブルとは
日・EUビジネス・ラウンドテーブルは日・EUビジネス関係の良好な発展を図るため、1999年に発足。現在約50名の日本企業およびEU企業のCEO、経営幹部で構成されている。日・EU間の貿易、投資促進などに関する共同提言書を両政府へ提出し、イノベーション、エネルギー、産業規格といった共通の関心事項における産業協力を促すことを主な目的としている。提言書に対する日本政府と欧州委員会からの回答は、プログレスレポートにより行われている。年次会合は日本とEUが毎年交互に場所を移して開催している。