企業トピックス
エア・リキード 日本の水素モビリティ市場拡大に向け、伊藤忠商事株式会社と戦略的協業
日本エア・リキード合同会社と伊藤忠商事は、日本の水素モビリティ市場
に関する戦略的な協業に合意し、覚書を締結しました。
今回の協業合意は、日本で公表された「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」に続くもので、この戦略では、日本が2050年までにカーボンニュートラルを達成するために水素が重要な役割を果たすことが期待されています。
この計画の一環として、日本政府は2035年までに、ガソリン車販売を禁止し、新車販売で電動車100%を実現する方針を明らかにしています。
両社は、競争力のある水素の製造・供給、水素ステーション事業の拡充を共同で検討し、モビリティー市場を含む産業向け水素市場の拡大に注力します。
また、この協業を更に発展させ、国内外での水素事業を推進し、将来的には日本への水素の輸入を視野に入れた国際水素バリューチェーンの構築を目指します。
水素利活用を推進するエア・リキードの専門知識と技術、および国内最大手のエネルギー商社である伊藤忠エネクスの顧客基盤とエネルギー流通体制、伊藤忠グループの総合力を活用し、水素市場の開拓を推進していく方針です。
エア・リキードグループのExecutive Committeメンバーでアジア・パシフィックを担当しているフランソワ・アブリアル氏は次のように述べています。
「気候変動との戦いは、エア・リキードの戦略の中心です。水素は、エネルギー転換と低炭素社会の実現において重要な役割を果たすことが求められています。今回の協業により、水素バリューチェーン全体にわたる事業ポートフォリオの補完性とノウハウを活用し、日本の水素モビリティ市場の発展を加速させていきたいと考えています。」