企業トピックス
東京大学 国際シンポジウム 2026 プラネタリーヘルスと生命の循環

―基礎研究から未来の社会実装とイノベーションへ―
シンポジウムの開催目的
地球への負荷を減らしていくためには、人類はどう生きていけば良いのでしょうか ― 健康寿命・就労寿命を「環境のための手段」として考える ―
私たちは今、気候変動や生きものの減少、資源不足など、地球全体に関わる大きな問題に直面しています。これらの問題は、エネルギーや技術だけの話ではなく、人類がどのように生き、どのように働いてきたかとも深く関係しています。
一方で、医療や栄養、生活環境の改善により、人類は以前よりも健康に長生きできるようになってきました。健康寿命や就労寿命が延びることは、これまで主に「個人の幸せ」や「社会保障」「人手不足対策」といった観点から語られてきたのはご存知のとおりです。
本シンポジウムでは、視点を少し変え、「健康寿命・就労寿命の延伸を、地球への負荷を減らすための手段として使えないか」という問いを議論したいと考えています。
人生の後半に病気や介護が集中すると、医療や介護に多くの人手や物、エネルギーが必要になります。これは、社会にとっても地球にとっても大きな負担になることは言うまでもありません。もし、多くの人が長く健康でいられれば、このような負担を減らし、社会全体の資源の使い方を変えることができる可能性があり、この実現は、人類が地球上で生かしてもらうために必須です。
また、「長く働けること」は、必ずしも大量生産や大量消費を意味する必要はありません。知識を伝えること、人を支えること、地域や自然を守ることなど、少ない資源で社会に貢献する働き方を広げていくことも可能です。
本シンポジウムでは、地球への負荷を減らしながら健康寿命・就労寿命を延ばすための具体的な方法として、次のようなテーマを選びました。
- 食:体にやさしく、地球にもやさしい食事のあり方
- 運動:日常的な身体活動による健康維持と病気予防
- 睡眠:睡眠の質を高めることによる心身の安定
- 病気の予防:病気になってから治すのではなく、ならない工夫
- 腸内細菌:体の中の微生物と共に健康を保つ考え方
- 幹細胞生物学:無理な延命ではなく、体の機能を保つ科学
これらはすべて、個人の健康だけでなく、医療や介護にかかる負担を減らし、結果として地球環境への負荷を小さくする可能性を有しています。
本シンポジウムは、研究者だけでなく、企業、行政、そして社会に関わるさまざまな立場の人が集い、「人が長く健康に生きることが、地球にもやさしい社会とはどのようなものか」を一緒に考える場にできればと考えています。
健康寿命・就労寿命の延伸を、個人のためだけでなく、地球と次の世代のための選択として捉え直すこと、それが、本シンポジウムの目的です。
企業の皆さまへのサポートのお願い
地球にやさしい社会づくりに向けた取り組みへのご協力のお願い
本シンポジウムは、地球への負荷を減らしながら、人が長く健康に生き、働くことはできるのかという問いを最終的なテーマに開催します。気候変動や資源不足が深刻になる中で、企業においても、エネルギーや原材料だけでなく、人の生き方や働き方を含めた長期的な環境への配慮が、これまで以上に大切になっているかと思います。
これまで、健康寿命や就労寿命の延伸は、個人の健康や社会保障の問題として語られてきました。本シンポジウムでは、これらを地球環境への負荷を減らすための手段として捉え直したいと考えています。多くの人が病気や介護に頼らずに過ごせる期間を延ばすことは、医療や介護に必要な人手や物、エネルギーを減らし、社会全体の負担を軽減することに直結します。
本シンポジウムでは、食、運動、睡眠、病気の予防、腸内細菌、幹細胞生物学といった分野の研究を通して、生体にも地球にも無理のない健康の保ち方を考えていきたいと考えています。これらの知見は、持続可能な食品やヘルスケア、働きやすい職場づくり、人材の長期活躍など、多くの企業活動とも深く関わると考えられます。
併せて開催する情報交換会では、研究者、行政、企業の皆さまが分野を越えて自由に話し合い、将来の連携や新しい取り組みのヒントを見つけていただける場を目指しています。ここでの対話は、研究成果を社会に活かすだけでなく、企業の皆さまにとっても、中長期的な環境戦略や人材戦略を考えるきっかけになると考えています。
本シンポジウムへのご協力は、この活動を支援するという意味にとどまらず、「人が健康であることが、地球にやさしい社会につながる」未来を一緒につくることへの参加と言い換えることができると思います。ご協力の形は、情報交換会の運営や場づくり、本シンポジウムに関する本の刊行へのサポートなど、無理のない形を想定しています。お手伝いいただける方は、日本パスツール研究所の Anavaj Sakuntabhaiまで、ご一報をいただけると幸いです(e-mail: anavaj.sakuntabhai@pasteur.fr)。
Information
Date and Time: 9:00-17:30 on the 17th (Tuesday), March 2026 (17:30-19:30 Networking event)
Venue: Takanawa Gateway Convention Center Conference Hall A (https://www.takanawagateway-cc.com/en/)
Address: The Linkpillar 1 South 6F, 2-21-2 Takanawa, Minato-ku, Tokyo 108-0074, JAPAN
Support: International collaboration core-to-core program by JSPS, Moonshot project by BRAIN, Institut Pasteur du Japon, Embassy of France to Japan, and Graduate School of Agricultural and Life Sciences, and Research Institute of Planetary Health, The University of Tokyo
Contact on scientific event to:
Shin-Ichiro Takahashi, Research Institute of Planetary Health, The University of Tokyo, e-mail: atkshin@g.ecc.u-tokyo.ac.jp
Contact on Network event to: Anavaj SAKUNTABHAI, Institut Pasteur du Japon, e-mail: anavaj.sakuntabhai(@)pasteur.fr
Capacity: 200 people
・Simultaneous interpretation will be provided for science events
・A fee of ¥2,000 will be charged for the networking session (excluding students)