企業トピックス
Japan Experience、Havas Voyagesグループに参画し事業拡大を加速

Japan Experienceは2025年12月末、フランス最大の観光グループであるHavas Voyages(Marietton Développement)によって、株式の100%を取得されたことを発表した。
Japan Experience - 日本旅行の有力プレイヤー
1981年に設立されたJapan Experienceは、日本旅行に特化した旅行サービスの代表的な企業として、長年にわたり確固たる地位を築いてきた。旅行代理店、ツアーオペレーター、現地手配(ランドオペレーター)まで、バリューチェーン全体をカバーする独自のポジションを持つのが特徴である。
同社は、欧州(パリ、ミラノ、マドリード、ベルリン、ロンドン)と日本(東京、京都)に拠点を持ち、約100名のスタッフが在籍。毎年およそ30万人の旅行者が同社のサービスを利用していた。2025年の売上高は7,000万ユーロに達し、創業以来、継続的に黒字を維持している。
今回のHavas Voyagesとの統合は、成長と補完性を重視した戦略の一環として位置づけられる。Marietton Développementは、急拡大する日本市場における専門性を強化する狙いがあり、同時にJapan Experienceが持つ高いデジタル領域のノウハウを活用したい考えだ。
2024年には日本の訪日外国人旅行者数が3,700万人に達し、そのうちフランス人旅行者は40万人。日本政府は2030年までに訪日外国人6,000万人を目標として掲げている。
この買収によりJapan Experienceは、Havas Voyagesの国際ネットワークと強力な販売網を活用しながらも、日本専門家としてのポジショニングとデジタルを軸としたDNAを維持する方針だ。今後5年間で企業規模を2倍にすることを目標としており、特に海外展開とB2B事業の強化を通じた成長が見込まれている。
Japan ExperienceのCEOであるティエリー・マンソン氏は次のように述べている。
「Havas Voyagesに加わることは、Japan Experienceの成長を加速させるための強固で先見性のあるパートナーを得ることを意味します。同時に、私たちの強みである日本への情熱、チームの専門性、そしてお客様のためのデジタル革新を守り続けることができます」
買収後もJapan Experienceのガバナンス体制は変更されず、ティエリー・マンソン氏は引き続きCEOを務める。また同氏はHavas Voyagesグループの経営委員会にも参加し、新たな成長フェーズを推進していく。
Irasshai - パリに誕生した日本の食文化コンセプトストア
観光事業と並行して、ティエリー・マンソン氏は2023年、パリで日本の食文化に特化したコンセプトストア「 Irasshai(いらっしゃい)」を、グルメ領域で知られるグザヴィエ・マルシャン氏と共同創業した。
パリ中心部に位置するIrasshaiは、総面積800平方メートルの規模を誇り、以下の機能を併せ持つ複合施設となっている。
- 日本から直輸入した商品を扱う食料品店
- 昼はティーサロン、夜は日本酒バーへと変化するスペース
- ガストロノミー(高級レストラン)
- 日本の食堂スタイルの「食堂(shokudo)」
また、同施設では日本の機関やブランドとのコラボレーション企画も展開されている。