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LIXIL、良い暮らしにつながる「絆」をつくる

株式会社LIXILは、2011年4月に株式会社住生活グループ(現 株式会社LIXILグループ)の事業会社5社が統合して、誕生した住まいと暮らしの総合住生活企業である。当時、国内の成熟した経済と人口減少が与える影響を予測していた同グループにとって、海外進出は避けて通れない道であった。水回り・サニタリー分野大手のINAX社や、システムキッチン市場の国内最大手サンウエーブ社などがトステム社と合併し、国際的なグループ企業が誕生したのだった。

2011年8月には、グループを率いるトップに外部から藤森義明氏を招聘した。現在、LIXILグループの代表執行役社長兼CEOを務める藤森氏(※ 2015年12月21日に退任を発表)は、米ゼネラル・エレクトリック(GE)でキャリアの大部分を積み、アジアや米国におけるGEグループ内で数々の要職に就いてきた人物だ。藤森氏の最初の仕事は、この様々な企業を共通のアイデンティティLIXIL(「Living(住)」と「Life(生活)」、そして「Link to Good Living(良い暮らしにつながる)」の造語)に基づく一貫性があり強固なグループにすることであった。2つ目のステップは、グループの国際化であり、ファサードの世界的リーディングカンパニーPermasteelisa Group(イタリア)、水回り・サニタリー分野の大手American Standard(アメリカ)、そして水回りの有名ブランド企業Grohe(ドイツ)の3社をグループ入りさせたことで実現した。

2015年4月1日LIXILは、「LIXIL Water Technology (LWT)」「LIXIL Housing Technology (LHT)」「LIXIL Building Technology (LBT)」「LIXIL Kitchen Technology (LKT)」という 4つのテクノロジー事業と日本の販売・サービスを担う「LIXILジャパンカンパニー(LJC)」に再編成された。この新事業モデル体制を指揮し、グローバル化を進めるため、国際的に実績のある人材が経営陣として迎えられた。フランソワ=ザビエ・リエナール氏もその一人だ。仏住宅建材メーカーのサンゴバン社出身で日本に13年以上滞在しているリエナール氏は2015年8月1日、同氏はLKTのCEOに就任した。

LIXILが提案する日本のキッチンは、その機能の多さが特徴だ。しかし、キッチンはまた、収益性のあるビジネスとして発展させるため、デザイン、経験、感動をもたらす住空間でもなければならない、と同CEOは語っている。


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