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日本企業における多様性や包括性に関するパネルディスカッション ―航空輸送業界で活躍する3人の女性リーダーの視点を通して―
2023年12月5日、航空輸送業界から3人の女性リーダーを招いたイベントを開催しました!
日本企業における多様性や包括性に関するパネルディスカッション
―航空輸送業界で活躍する3人の女性リーダーの視点を通して―

「日本と同じように、フランス人女性も管理職に就くのに困難があるなど、考えたこともありませんでした。そのような問題に直面しているのは、私たち日本人女性だけだと思っていました。」
2023年12月5日、ナディアパーク内にある「ナゴヤ イノベーターズ ガレージ」にて、多様性や包括性に関するイベントが開催されました。専門家や個人が一同に会したこのイベントでは、女性のインパワーメントとリーダーシップに焦点が当てられました。
このイベントでは、以下3人の登壇者を迎えました。
ベアトリス・デルプィーシュ(エールフランスカーゴ 日本・韓国担当ディレクター)
江島まゆみ(ANA 全日本空輸株式会社 名古屋支店支店長)
崎原淳子(JAL 日本航空株式会社 中部地区支社長)

当イベントは、ベアトリス・デルプィーシュ氏のスピーチで幕を開けました。
デルプィーシュ氏はまず、Sodexi、エールフランス、エールフランスカーゴでの自身の素晴らしい業績を洞察しつつ、自らの経歴を概説しました。
そして、ワークライフバランスの維持や、フランス・アムステルダム(KLM オランダ航空本拠地)・日本における女性が働く環境の違いに言及しました。また、ロジスティクスなどの男性優位な業界において、女性の割合の増やすためのエールフランスのメソッドを紹介しました。

その後のトークセッションでは、3人の登壇者によるディスカッションが行われました。
デルプィーシュ氏のプレゼンテーションの中で印象的だったポイントを振り返ってもらった後、他の2人の登壇者である崎原淳子氏と江島まゆみ氏は、それぞれJALとANAにおける女性リーダーシップの推進についての考えを示しながら、当問題に対する自身の考えを述べました。トークセッションは予想外の展開を迎え、崎原氏と江島氏は、先進的だと考えられているフランスでさえ、いまだにジェンダー包括の問題に取り組んでいるという事実に驚きを隠せませんでした。この気づきによりトークセッションは活気に満ちたものとなり、一見先進的な社会であっても、さまざまな業界におけるジェンダー格差に取り組む継続的な努力が必要であることが強調されました。イベントの最後にはネットワーキング・セッションが行われ、登壇者と意見を交わす機会が設けられました。

イベントにおいて最も注目すべき瞬間は、ベアトリス・デルプィーシュ氏が、女性が自身のキャリアにおいて、自ら築いてしまっている障壁について言及したときでした。
デルプィーシュ氏は、結婚や妊娠がキャリアの障害になってしまうのではないかという考えに駆られ、恐怖や自信の欠如により多くの女性が良い役職を受け入れることをためらっていると指摘しました。
最後に、中部経済連合会の皆様のご支援に、心より感謝申し上げます。
そして、IBAの水田春香様の通訳にも感謝いたします。
また、MOF(Meilleur Ouvriers de France 国家最優秀職人章)様にご協賛と、当イベントのためにネスプレッソコーヒーを提供いただきましたこと感謝申し上げます。
イベントの最後に、参加された方々には、岐阜県のベーカリー「グルマンヴィタル」の美味しいパンを持ち帰っていただきました。

