"日仏文化交流の精華" 藤田嗣治氏 世紀を越えて紡がれるもの

藤田嗣治は、日本生まれのフランスの画家・彫刻家。
 

► 藤田嗣治シンポジウム「世紀を超えて紡ぐ藤田嗣治の日仏文化交流の極み」のリプレイをご覧ください。(日本語)



2025年にリニューアルオープンするランス美術館(フランス)には、画家の生前の希望により、約240m²の画家・藤田嗣治の部屋が設置される予定です。

詳細はこちらから : http://ailawhiiragi.sakura.ne.jp/
 

<フランスに働きかけて、「平和聖母礼拝堂」(“Chapel Foujita” パリから新幹線で45分、シャンパンの首都ランス市駅前から徒歩15分です。)を現在の「歴史的建造物」から、UNESCOの世界遺産へ昇格させよう!!!>

Ⅰ 藤田嗣治画伯(フランス国籍名FOUJITA TSOUGOUHARU)は、69才まで日本国籍でしたが、妻君代と共に仏国籍を取得した結果、日本国国籍法11条1項に従い、自動的に日本国籍を失い、その後の12年はパリ郊外ヴィリエ・ル・バクルでフランス画家として暮らしました。80歳の時点で、シャンパンメーカーMUMMからFoujita礼拝堂建設の提案を受け(因みに当時不治であった前立腺癌を罹病中)、建設中の御堂の中、ビルであれば2階部分以上の高所に、脚立と梯子を駆使して、ルネッサンス期を代表するレオナルド・ダビンチに続けとばかり、壁面にフレスコ画を約3ヶ月間文字通り命を削って(30年連れ添った妻の献身的な協力の下)描き続けられました。また、その奥に配置されたステントグラス絵は、礼拝堂の中心テーマである「平和」を表現するものだけに、ステンドグラス職人に微細に指示を与えて、ご自身がステンドグラス作家として、「被爆した広島長崎の惨禍」を日本の戯画を大幅に用いて緻密に制作されました。 なお、礼拝堂自体の内外部のデザイン並びに礼拝区画内のその他のオブジェはすべてFoujitaがご自身で制作されたので、Chapel Foujitaの区画総体がFoujitaの総合芸術です。

Ⅱ 礼拝堂単体でも世界遺産たりうる平和聖母礼拝堂ですが、ランスで既に登録されている2つの世界遺産即ち73才の時Foujitaが神の啓示を受けたと伝えられるサンレミ聖堂並びにFoujita夫妻が受洗されて、世界中の新聞記者が集まったと言われるランス大聖堂(同堂左壁面部に大きくこの当時の夫妻の写真プレートが掲示されています。)のエクステンションとして申請されれば(松浦元ユネスコ事務局長によれば、現在ユネスコ世界遺産登録されている中尊寺にも、未登録部分につき、現在エクステンション申請がなされている由です。)、より早く認定される余地があると思料されます。少しでも多くの日本の観光客が、ランスをフランスのいわば「京都」(国王の戴冠式戴冠式が千年を超えて行われた意味で)として、ランスに行って頂き、100年に一人でるか否かと言われる藤田嗣治画伯の絵画とその命を賭して制作された藤田礼拝堂を見て頂くようお願い致します。 以上 

                                                 
2024年麗しい春を迎えて  
一般財団法人日本法律家協会国際交流委員会委員   角田 昌彦

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