「これはゲームではありません。」

在日フランス商工会議所のバックアップにより、トックン・スタジオ(www.tokkunstudio.com)が京都に進出

なぜ今、日本にチャレンジするのですか?
私は9年前に、ハイエンド指向のゲームデザイン・スタジオであるトックン・スタジオを立ち上げました(この名前は日本語から取りました)。この業界の製作と下請けの大部分は、コスト上の理由で中国、インド、ベトナムといった国にデロカリゼーションされていますが、私の場合は、ハイエンドを目指したことが功を奏したのです。アジアの多数のスタジオが、そのプロジェクトをさらに質の高いものにしようと、私たちにコンタクトしてきています。このようにアジアが弊社の売上の半分以上を占め、メイン市場になりました。いつも日本文化には魅力を感じていましたので、京都への進出を決めました。妻も私も京都の暮らしは快適です。京都は、豊かさとダイナミズムのある町なので、仕事を共にする世界中のアーティストを惹きつけています。

何かご自身で決めた目標はありますか?
初めは少数のメンバーでスタートしますが、将来的に15人から25人の社員と共に、京都を開発拠点にしたいと考えています。販売店やアートギャラリーもオープンできればいいですね。5年を目処に目指しています。長期的には、京都にトックン・アカデミーも開校するつもりです。

日本に何をもたらしたいとお考えですか?
フランス流の仕事の機能性や創造性は、日本のゲーム会社に多くのものをもたらすと思いますし、既に多くのフランス人が日本のゲーム会社(たとえばスクウェア・エニックスや任天堂)で働いていることがそれを証明しています。日本はモバイルゲームの世界最大の市場であり、今は国内のスタジオが独占していますが、トックンのような企業も受け入れてもらえるはずです。最終的には、私にアイデアを与えてくれ、受け入れてくれる日本の経済に貢献できたらと思います。

貴社の日本での切り札は何は?
ハイエンド指向の位置づけです。パートナーはワーナー・ブラザース、ピクサー、ディズニーといったクライアントが認めたアーティストたちですが、通常の市場の納期で仕事をしています。クオリティに敏感な日本の人たちも、評価してくれるはずです。

日本のビザや会社設立などの手続きはいかがでしたか?
とても効率的です。在日フランス商工会議所やTMI総合法律事務所などに、非常に助けられました。もう子会社も設立しています。6ヶ月の歳月がかかりました。これからチャレンジしようという人へのアドバイスです。

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