アパレル界の億万長者

原宿の服が若者たちの部屋に届く 

ヒッピー 
おそらく彼は、将来をまったく嘱望されず、出だしからつまづいてしまった若者だった。この型破りの若者は、高校中退、大学に進学せず、音楽に熱中するヒッピーであった彼は、ロックバンドのドラム奏者の夢に向かってカリフォルニアに旅立った。前澤友作というこの若者が、今や、日本のファッショニスタたちのアイドルである。ロックミュージックの関連グッズ販売の後、Zozotownを開設した。それは日本のモード界で活躍するクリエーターたちの商品を集めている人気通販サイトである。日本のモードの最先端であり、メッカ原宿の流行の服が、ワンクリックで手に入るようになったのだ。これまで、東京の中心に週末ごとに通っていた郊外の若者たちにとっては嬉しいサイトである。

メッカ
Zozotownは規模の大小なく、あらゆるタイプのクリエーターたちが店をオープンさせている。2004年に、17のショップとともにオープンしたが、今では645ショップ、2200ブランドが展開している。若者に人気の原宿のごく小さな店舗で販売している個性派クリエーターが一堂に会するため、顧客も自然と集まるのだ。2013年、320万人の日本人顧客がこのサイトから購入した。原宿や表参道の通りでスカウトされたZozotownの社員たちも以前は顧客であり、流行の探求者であった。全身を流行のもので纏い、日本のモード業界を席巻するトレンドを知り尽くしている人たちだ。2012年、Zozotownの運営会社であるStart Todayは東証一部に上場した。2014年、Zozotownは10周年を迎える。物心のつく年齢になったということだろうか。

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