カップル方式

アンヌ・イダルゴ市長とヴァレリー・ペクレス氏、日本人は素晴らしいという点については少なくとも合意。

デュオ
京都でのプロトコル(京都議定書)に続き、東京での婚礼式!アンヌ・イダルゴパリ市長とイル=ド=フランス地域圏議会議長のヴァレリー・ペクレス氏は2016年2月末、ある救済活動のため二人揃って日本を訪問した。救済の対象は、フランスのイメージ(!)である。この崇高な目的のため、フランス政界始まって以来の呉越同舟が実現したというわけだ。地域圏議会議長の報道担当官ウィリアム・ブーヴ・メリー氏は次のように、嬉しげに語る。「与党野党が揃って公的外国訪問などということはかつて聞いたことがありません。ヴァレリー・ペクレス氏の職務就任前にアンヌ・イダルゴ氏が彼女を昼食に招待したのがそもそもの始まりで、その席上でパリ市長が日本訪問の予定について語った際、彼女とヴァレリー・ペクレスは互いの日程調整をしたのです」。この出張の行程には、日本の投資家やスタートアップ、観光業者らとの面会も設定されたほか、長年のフランス贔屓である東京都知事、舛添要一氏の案内によるオリンピック施設見学も組み込まれた。パリ市長は「2024年度のパリ・オリンピック招致を成功させるための方法を見つけようと、東京を訪れました」と語る。(パリ市がある)イル=ド=フランス地域における交通問題、すなわち観光客受け入れの担当責任者であるヴァレリー・ペクレス氏は、日本人観光客のより良い受け入れに一層の努力をすることを約束した。ウィリアム・ブーヴ・メリー氏によると同氏は80年代、まずモエ・エ・シャンドン、続いてSonyの市場調査のため二度にわたって数カ月ずつ日本に滞在したことがあるという。アンヌ・イダルゴ氏は今回の滞在期間を延長し、東北スクールプロジェクトとしてパリ市に100名ほどの生徒を派遣した福島県と、さらに広島県まで足を延ばした。

日本人に安心してもらうこと
実りある努力。2014年、パリ市と首都圏には49万4千人の日本人観光客が訪れた。パリ市観光局の統計によると、シャルリエブド誌オフィスおよびバタクラン劇場でのテロ事件があった2015年、日本人観光客の総数は20%ほど減少した。日本の外務省はテロの後、HP上で公共の場においては「警戒するよう」日本人に注意を喚起した。イダルゴ市長によれば、観光客は11月のテロの後22%減少したという。日本のメディアに「緊急事態」という表現が広まっていくにつれ、日本人を安心させるのとは正反対の効果がもたらされた。ヴァレリー・ペクレス氏曰く「緊急事態とは恐ろし気な表現ですが、実態は最も安全な状態を指すのです」。フランスの商業にとって日本人顧客は、その数の多さ(1人1日当たり約100ユーロの支出額はアジア最大)や、そのリピート率の高さのみならずその他の観光市場に対する影響の観点から大変重要である。フランス語の同人誌Bonzourの編集長でパリと東京間を頻繁に往復しているアーティストのネコザワ・エミ氏は「私はずっとパリが好き!」と断言している。状況はすでに正常化している。毎日飛んでいたパリ便を一時中断したJALも、3月17日から従来のスケジュールに戻った。観光担当のあるフランス人外交官は「世間からの危惧がなくなるには約6カ月は必要」であると平静に語る。観光促進機関のアトゥ・フランスはこの1月からキャンペーンを行うと同時に、旅行業者への働きかけを強化している。 </Texte>

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