コンビニ狂騒曲

際限なく成長を続けるコンビニ業界

輝かしい2014年
コンビニの成長は、いつ止まるのか。2014年、店舗数は5%増加し、国内の店舗数が初めて5万店を超えた。2008年と比べると、1万店以上の増加で、この6年間で売上は25%跳ね上がった。売上高は11兆円に達し、国内小売の12%(国外のアジア市場においては約4%)を占めている。e-コマースとともに、日本の流通業界で最も革新的な部門となっている。この数年で、数十もの自社ブランド商品を開発し、店内に臨時に野菜果物コーナーの棚を作るなど、巧みな経営手腕が目立つ。デフレの時代にもかかわらず、コンビニの日々の売上と利益は、増え続けている(セブンイレブンの一日当たりの売上は65万円)。

情けは無用
コンビニは、皆に奉仕し、ライバルを潰すことを決断した。例えば、他の部門にも果敢に挑戦を挑んでいる。人口の減少と高齢化により、全体として売上高が減っている流通業の中で、コンビニは、スーパーやレストラン、デパートから顧客を奪い、間もなく薬局からも顧客を奪おうとしている。
顧客層は、今も男性が中心で70%を占める。時間に追われるサラリーマンが、スナックやアフターシェービングローション、エネルギードリンク、あるいは不意の服喪に黒ネクタイを買いに立ち寄る。特に男性の暇つぶしであるタバコの販売は、今も売上の25%を占めている。一方女性は、職場に通うOLも主婦も行動が似通っており、品質と価格が見合っている調理済食品や新鮮食材に魅力を感じている。また、シニア世代もコンビニの射程圏に入っている。シニア世代に食事を、何と電気自動車で宅配しているのだ。今日、コンビニは、外国人観光客を取り込もうとしている。今や、外国人観光客は、商品を買い、その場で消費税を返金してもらうことができる。そのうち5か国語対応無料の無線LANサービスも受けられることになる。

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