会員の動向

日本への切符となるか?レストランチケット
あるフランスの組織が日本に攻勢をかけている。フランスのチケ・レストラン(レストラン・チケット)がこの1月から日本のサラリーマンやOLのポケットの中にお目見えした。「社員の士気が高まるだけでなく、このチケットを利用することは有効な節税対策になります。企業の社会保障負担が免除され、消費税予備費(フランスでは付加価値税分を給与から源泉徴収する)を取り戻すことができる。社員にとっては社会保障費、所得税の節約になります。給与のレベルによって社員のチケット料金の負担は10%から100%まで様々です。」と説明するのは、エデンレッド・ジャパン社のローラン・ガシェ社長。このシステムは、ランチタイムに価格が安く質の高いセットメニューを提供する日本のレストランにはぴったりだという。チケットは全国4万件のレストラン、チェーンレストラン(大戸屋、デニーズ、さと、ロイヤルホストなど。。)セブンイレブン、ミニストップ、サンクスなどの有名コンビニで使用することができる。日本での知名度はまだ十分ではないが、フランス人にはおなじみの、白地に赤い玉のチケ・レストランのロゴのシールが、カーネーションの花が咲くように、すでに日本のレストランの軒先に花開き始めている。。。。

ブレッツの目
フランス、ブルターニュ地方のカンカルの町に3年前にオープンしたばかりの「ラ・ターブル・ブレッツ・カフェ」が、初めてミシュランのマカロンを獲得した。シェフの久高フミオの功績はもちろんのこと、クレープレストラン「ル・ブルターニュ」の店舗を東京で展開するベルトラン・ラルシェの偉業でもある。日本各地でオープン、ますます発展を遂げているブレッツカフェ。この新たな冒険についてラルシェ氏が語ってくれた。

*ブレッツカフェというレストランをスタートした時のことを話してください。

2010年にオープンしました。久高フミオは新人ではありません。日本ですでに星を獲得していて、その前には「ローランジェ」「マルク・ヴェイラ」「プティ・ニース」などの名高いレストランでも仕事をしていたのです。奥様はブルターニュ出身なので個人的な理由でも彼はフランスに帰りたいと考えていました。そこで私は、土地の産物を使った日本料理屋をフランスで開くことを提案したのです。こうして「ターブル・ブレッツ・カフェ」が生まれました。

*あなたのレストランのエスプリとは?

「ターブル・ブレッツ・カフェ」を開いたのは、私の故郷ブルターニュで日本を紹介したかったからです。私は日本料理がとても好きで、中でも京都の仏教のお寺の精進料理が気に入っています。また日本の磁器も大好きですから、そうした日本らしい雰囲気を出したいと思いました。海の見える二階の部屋には畳を敷きました。
料理には、地元の産物を使います。プレサレの仔羊(海辺の草を食べるため塩味のある仔羊肉)、一本釣りのスズキ、放牧された豚などです。その土地の産品を使うのは、まだ日本料理を知らない地元の人々に紹介するにはこれが最高の方法だと思ったからです。今、フランスでは日本料理は大人気を得ていますが、これを定着させるためにしっかりしたものを作らなければならない。誰でも味わえるようになりましたが、フランス料理より単純なものだと思ってはいけません。そのことを知ってもらおうと努力しています。

*レストランには何人従業員がいるのですか?

調理場には2人だけです。それにパティシエ兼ソムリエの女性が1人。そして支配人でもあるソムリエが一人。この4人で18卓のお客様を迎えます。

*日本人のお客様はいますか?

はい、増えてきています。京都からの2回来て下さったお客様もいるんですよ!パリからいらしたお客様には、当店の部屋(シャンブル・ドット)に泊まって頂くことができます。部屋の値段もあえて低く抑えました。(一泊108ユーロ)

*高級料理の世界でまた新たな挑戦をすることを考えていますか?

そのうちするかもしれません。でも今のところ考えていない。私は演出家です。よい役者がいなければ何もできません。

日本の鉄道にフランス企業がついに登場か?

JR東日本は常磐線の30キロの区間において新たに信号機システムを設置する計画だが、これにあたり受注企業の予備選考を行ってフランスの2企業、アルストム社とタレス社を指名した。約4千万ユーロの事業になるこの契約の締結は2013年末に予定されており、システムの導入は2020年だ。JR東日本は2012年に製造業者10社に対し入札を呼びかけていた。そして各社の製品の安全性、メンテナンスサービス、過去の経験などを比較、選考を進めていた。
アルストムとタレスの両社はその豊富な経験を買われたという。最終選考は今年中に行われ、どちらかに決まることになっている。
日本の鉄道市場がヨーロッパの企業に門戸を開くのは1999年以来初めてのことだ。対外貿易大臣の二コル・ブリック氏によれば、これは「日本の政府の出した市場開放の2つのサインである」ようだ。

日産自動車がルノー工場での生産を増やしていく意向
フランス、ルノーの工場では生産量減少に歯止めをかけるため、日産車の生産を増やすことになるという。ジュネーブのモーターショーの際、ルノー、日産両社の社長であるカルロス・ゴーン氏は、ルノー社工場の生産量を増加させる手段について考慮を重ねていることを明らかにした。ルノー社は欧州市場の不況により業績が落ち込んでいる。

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