新製品

あなたの家にエルトン・ジョン
ヤマハが新サービスを開始? ピアノメーカーの同社は1月、米国でエルトン・ジョンが演奏するピアノを、世界各地に置かれた11台のピアノ(うち1台は日本)にインターネット経由で接続。エルトン・ジョンがピアノを弾くと、その指の動きがこれら11台のピアノの鍵盤上にそのまま再現された。「病室にいてもコンサート体験を楽しめるようにしたい。例えばお孫さんがおじいちゃんのために奏でるピアノを病室で聴けるように」と語るのはヤマハの関係者。RemoteLive(リモートライブ)――これがその技術につけられた名前だ。

ポスト・インターネット

独立行政法人情報通信研究機構(NICT)と米国国立科学財団は、ポスト・インターネットの新世代ネットワーク研究に向けた連携に合意した。両機関が目指すのは、より安全でエネルギー効率にも優れたネットワークの開発だ。光ファイバーなどの固定通信網と、モバイルネットワークが研究の対象となる。現在インターネット上で行われるデータ通信には膨大な電力が消費されている。例えばグーグルを使った簡単な検索でさえも、1回で17ワット電球を17秒間点灯した場合の消費電力に等しく、さらに0.2グラムの二酸化炭素を排出する。

さらに速く
ソニーは世界最速のインターネットサービスを開始した。この巨大電子機器メーカーの子会社ソネットエンタテインメントは、下り最大2 Gbps、上り最大1 Gbpsのサービスを提供する。料金は月額4,980円(40ユーロ)。

パズル&ドラゴンズの大成功
ゲームメーカー、ガンホーはもうひとつの任天堂に成長しつつあるのだろうか? パズル&ドラゴンズ(P&D)は日本中の話題をさらっている。パズル・ゲームとRPG、そしてモンスター収集がひとつになったこのゲームは、2012年2月の販売開始以来1,300万回以上のダウンロードを記録。これによりガンホー社の売上は8倍に増加し、営業利益はなんと74倍にも膨れ上がった。ガンホー社ゲーム事業の営業利益率は60%にも達している。東京証券取引所にもその波は押し寄せており、昨年12月からこれまでに同社の株価は10倍に跳ね上がった。CLSAアジアパシフィックマーケッツのインターネットセクター・アナリスト、ジェイ・ドフィボー氏は「パズル&ドラゴンズはとても面白いゲームですが、これがあまりにヒットしたためガンホー社の時価総額は任天堂を超えてしまった。これは全くとんでもない話。同社のゲームはこれ1つだけ。もし次の作品が当たらなかったら、ここからどうやって成長するというのか。一方の任天堂は非常に安定したブランドで、数多くのゲーム機やソフトを揃えている」と述べている。

8K

今年のカンヌ映画祭の話題をさらったのは、意外な作品だった。NHKは5月16日と17日の両日、ラ・クロワゼット大通りの映画祭会場でスーパーハイビジョン(8K)による初のショートムービー『美人の多い料理店Beauties à la carte』を上映した。NHKが開発したこの方式は、現行ハイビジョンの16倍となる高精細画像を提供する。何度かのデモンストレーションを見たAFP通信のカリン・プペ氏は「あまりに実物に近いため、3D映像かと思うほどの解像度。まるでそれらのシーンが目の前で繰り広げられているかのように錯覚するほど」とその印象を述べている。

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