日本—フランス戦はいつ?

日仏サッカー界は全くの他人同士になってしまった。でも、あきらめるのはまだ早い。

ゲーム・オーバー
彼らは愛し合い、やがて、知らず知らずのうちに別れていた。フランスサッカーと日本サッカーとの間にはいくつかのかりそめの恋があった。最も狂おしく燃え上がったのは、フィリップ・トルシエ監督が日本代表をワールドカップ最終ステージへと導いた時だった。アーセン・ベンゲル氏も、1995年から96年まで名古屋グランパスエイトを指揮して日本人の記憶に残っている。それからというもの、フランスと日本はすっかり他人同士になってしまった。今、日本にフランス人監督はひとりもいない。日本人はジダンをはじめとする数人を除いては、フランスの伝説的な選手の名を知らない。一方、フランス側も日本人の可能性を未だに理解していない。「マンチェスター・ユナイテッドの香川信司やインターミランの長友祐都といった現代日本の最優秀プレーヤーは、ヨーロッパのあらゆる国でプレーしているのに、フランスだけにいない」とフローラン・ダバディ氏は嘆く。

延長戦:愛、再び
フィリップ・トルシエ氏の元アシスタントで、現在日本でスポーツ・ジャーナリスト、テレビキャスターとして活躍するダバディ氏は両国間の炎の再燃をめざしている。彼に言わせれば、フランスと日本との間には交換すべきものが山のようにある。フランスは世界有数のジュニア養成施設を持つのに対して、日本は15歳未満の才能ある子どもに提供できるものは何もない。フランスはまたサッカー界と知識階級との間の壁を取り去り、融合に成功したが、日本ではそれもまだなのだ。フローラン・ダバディ氏は、去る2月23日、在日フランス大使館に一握りの熱狂的な有志で構成される先鋒隊を招集した。その中にはかつて「日本のプラティニ」の異名をとった奥寺康彦氏もいた。フランス対日本戦はあるだろうか?奥寺氏は言う、「フランスは日本がこんなに躍進するとは信じていなかった。だが、もう目が覚めた。まだ遅くはない。」

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