航空産業史

航空機産業は第二次世界大戦終結まで、日本最大の産業の一つであった。戦後、アメリカが50年代まで日本国内の全ての航空機の飛行を制限した。この決定により、航空機産業の技師は自動車産業に鞍替えをせまられ、転身に成功した。しかし、60年代には空への復帰が始まり、富士T-1、YS-11、MU-2をはじめとする飛行機がこの時代に誕生する。

しかし日本は再び航空機産業大国にはならなかった。航空輸送事業は規制でがんじがらめにされ、おそらく麻痺してしまったのだろう。また、日本の防衛産業はアメリカへの完全依存状態に陥った。唯一の純国産機と言えるのは、おそらく水陸両用機、新明和US-2であろう。現在、日本の航空機産業は三菱リージョナルジェット(MRJ)に期待を寄せている。70-90席の国産民用機の新プロジェクトである。防衛部門では、国産戦闘機開発の悲願を日本はまだ諦めてはいない。

このページをシェアする Share on FacebookShare on TwitterShare on Linkedin