全ての道は日本橋に通ず

[Translate to Japonais:] Toutes les routes partent de Nihonbashi

新オフィスが所在するビジネスと賑わいの街、日本橋

日本国道路元標(KILOMÈTREZERO)

日本のどこかにいるあなたと在日フランス商工会議所の距離は?「東京」と書かれた国内の道路標識を見上げれば、その答えは一目瞭然。全ての道はローマに通ず――フランスではノートル=ダム大聖堂が道路起点であるように、日本では在日フランス商工会議所の新オフィスからわずか数百メートルの距離に位置する日本橋が、日本の道路の起点となっているのだ。

日本の交通の要衝、日本橋。東京と地方都市を結ぶ道は4世紀以上前から「日本橋」と呼ばれる橋を起点として延びている。東京駅からは目と鼻の先、そして高級ブティックが立ち並ぶ銀座と電気街秋葉原、新市街と下町に挟まれたこの地はまさに出会いと交流の街。日本橋が大小問わず国内の有力企業を惹きつけるのはそのためだ。

日本橋は昔から経済の中心地として栄えてきた街でもある。江戸時代の日本と19世紀末に誕生した近代日本を繋ぐ場所がここ日本橋だ。三井不動産による再生計画が進むこの街には古くからの住民と新たな参入者たちが共生している。鰹節専門店にんべんの創業はなんと1699年!刃物の木屋はフランス革命とほぼ同時期の1792年に創業された。1883年に開業した三越は近代日本の「記憶の場」のひとつ。9世紀からこの地に鎮座する福徳神社は1200年にわたりあらゆる都市開発計画の波をくぐり抜けてきた。

 

新旧

一方で新参者にも居場所を提供してくれるのが日本橋の良いところ。現代的で便利な交通インフラの整備に伴いここ数年で新たなオフィスビルや複合商業施設が次々と建設され、ビジネス客をターゲットとする高級レストランや高級ホテルも増えている。武田薬品工業もこの地に新本社ビルを構えた。「人々の健康と医療の未来に貢献するタケダのビジョンを、ここ日本橋を基点に実現してまいります」とフランス人の社長兼CEOクリストフ・ウェバー氏は述べている。

そしてここ日本橋には庶民的な一面も。千円以下で美味しい食事を供する数百もの小ぢんまりとした店や、手頃な価格の雑貨店などはその好例だ。また近隣住民や庶民の憩いの場でもあるこの街には、観光客や勤め人ではなく地元住民が築いた昔ながらの生活が今なお息づく。石畳の路地が発散する魅力もそんなところからくるのだろう。

1964年の東京オリンピックを機に建設された無機質な首都高が覆いかぶさるこの橋は、日本の過度な都市開発の象徴でもある。当局はいずれこの橋の上に青空を取り戻すことを約束した。つまるところ、人々の心はいつも日本橋とともにあるのだ。

 

2019年、在日フランス商工会議所は新時代へ

商工会議所が日本橋の新オフィスへ移転 四谷から日本橋へ

 

四谷から日本橋へ

4月23日、在日フランス商工会議所は一足先に新たな時代を迎えました。世界第3位の経済大国、日本が令和の時代を迎えたのは5月1日。これに先立つこと1週間、在日フランス商工会議所は、サンタフェ・リロケーションサービス社のサポートで、東京の歴史が刻まれた日本橋の新しい事務所に引っ越しました。今から24年前、1995年8月に開設された四谷の事務所は長きにわたり会員の皆様に親しまれてきましたが、この新事務所にもきっとご満足していただけることでしょう。新事務所の所在地は新しい複合商業施設コレド室町の近く、世界最大の(かつ多くの国際的ランキングによると最も快適な)都市東京の中でもひときわ賑やかな繁華街の一角です。事務所が入るYSビル(1,2階)の隣には、フランス人クリストフ・ウェバー氏率いる武田薬品工業の真新しい新本社ビルの姿も。

 

イベントスペース「L'ESPACE@CCFIJ」

会員の皆様が最も関心をいだかれるのはおそらく、新オフィスの1階にオープンするL’ESPACE@CCIFJではないでしょうか。通りに面した広さ120㎡、収容人数100名のホールは最新テクノロジーを備え、記者会見やセミナー、新製品の発表会、研修会など、ご予算に応じてあらゆるイベントを開催することができます。利用料金もこの一等地では比較的安く設定されており、会員様向けには特別価格もご提案しています。在日フランス商工会議所は会員の皆様のお役に立つべく、フランス独自のアイデンティティをPRしながらこの地区に溶け込んでいきたいと考えています。私どものオフィス、それは皆様の居場所。何でもご遠慮なくお問い合わせください!CCI詳しい情報は:K.BACHTLI@CCIFJ.OR.JP

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