インタビュー

Regards Croisés – BEL Japon:東京の中心で20年にわたりチーズの革新を続ける

Regards Croisés – BEL Japon:東京の中心で20年にわたりチーズの革新を続ける

今回のシリーズ 「ビジネス: Regards Croisés(交差する視点)」 では、フランスの食品グループ「ベル(BEL)」の日本法人 ベル ジャポン株式会社(BEL Japon) に話を伺いました。同社は今年、日本での設立20周年を迎えました。1983年にチーズブランド「キリ(Kiri)」を携えて日本市場に参入して以来、同社は当時「異国的な製品」と見られていたチーズを、何百万人もの日本の消費者にとって日常的な存在へと変えてきました。

「キリは、日本人の日常の中に自然に溶け込み、一日の中で“自分のためのひととき(Me Moment)”を楽しむ存在として親しまれています。」
― ベル・ジャポン代表取締役社長 アイテキン ユルドゥズ氏

文化的な挑戦を成功に導く

参入当初、日本でのチーズ消費はごくわずかでした。最大の課題は、新しい食品を紹介しつつ、日本人の食習慣を尊重することでした。
キリは「自分にやさしく(Be kind to yourself)」というメッセージを掲げ、個人の幸福感を重視するブランドとして定着しました。
現在では、個包装のキリが“日常の小さなご褒美”として定着し、とくに女性消費者に「やすらぎの時間」として支持されています。

イノベーションの実験場 ― 日本市場

日本はベル・グループにとって重要な実験市場となっています。
ここでは、世界初の甘いチーズ「キリ スイートチーズ」が誕生。クリームチーズと果実を組み合わせた新しいカテゴリーを開拓しました。
また「キリカフェ」はベーグル&ベーグルとのコラボで実現した、グループ初の常設飲食体験。
こうした日本発の取り組みは他国市場へのヒントにもなり、日本はベルにとって“イノベーションのラボ”といえる存在です。

女性の活躍を支える企業

ベル・ジャポンは商業的な成功に加え、社会的責任にも力を入れています。
社員の約60%を女性が占める同社では、「キリ」ブランドの「ブランド・ソーシャル・ロール」活動の一環として、女性の自信と社会的地位向上を支援するプログラムを展開しています。
これは単なる製品販売を超え、日本社会における女性のエンパワーメントを推進する取り組みです。

持続的に成長する市場

日本のチーズ消費量は欧州に比べればまだ少ないものの、着実に増加しています。
日本は現在、ベル・グループにとってアジア最大の市場であり、個包装タイプのチーズが「健康的でバランスの取れた間食」として人気を集めています。
今後も、チーズが“おいしくて健康的な食品”としてより広く認識されることで、さらなる成長が期待されています。

インタビュー全文はこちらからご覧いただけます。

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