インタビュー
Regards Croisés – フレンチテック東京:フランスと日本のエコシステムの架け橋
私たちのビジネスポッドキャストシリーズ 「Regards Croisés(交差する視点)」 の第2回では、Triplaの製品責任者であり、French Tech東京の代表を務める オード・モラス 氏にお話を伺いました。
10年前、フランスは「French Tech」というイニシアチブを立ち上げました。その目的は明確で、まだ始まったばかりのエコシステムを結集し、イノベーションを加速させ、スタートアップを支援することでした。以来、このムーブメントは確固たる存在となり、フランス国内に50以上の「French Tech都市」、そして世界中に70のコミュニティが誕生しました。その一つが東京です。
「日本は両腕を広げてあなたを迎えてくれるわけではありません。たとえフランスやヨーロッパで大きな成功を収めていても、日本市場では再びゼロから挑戦し、実力を証明する必要があります。」
French Tech Tokyoのミッションは3つあります:
日本進出を目指すフランス人起業家をサポートすること。
フランス進出を考える日本の投資家・起業家を支援すること。
東京のスタートアップ・エコシステムの発展に積極的に貢献すること。
現在、600名のメンバーと8名のボランティア理事を中心に、非常に活発なコミュニティを形成しており、ネットワーキングイベント、ディスカッションパネル、日本のテック業界とのコラボレーションを展開しています。
双方向の機会を生み出すプラットフォーム
この取り組みは、イノベーションを中心とした交流とパートナーシップを促進するユニークな仕組みです。
フランス側では、フランスで会社を設立し国際展開を目指す起業家がFrench Techを頼ることができます。
日本側でも、投資やコラボレーション、さらにはフランス進出といった多くのチャンスがあります。
日本での挑戦:謙虚にゼロから始める
日本での展開には特別な姿勢が求められます。すでにフランスで成功を収めたスタートアップであっても、現地で再び信頼を築くことが必要であり、そのためには忍耐と謙虚さが欠かせません。もう一つの大きな課題は「認知度」です。French Techのエコシステムを日本の関係者にもっと知ってもらうことが重要です。
成長し続ける未来
French Tech Tokyoは、今後さらに成長し続ける基盤的なムーブメントとして未来を描いています。メンバーの活力とパートナーからの支援を力に、フランスと日本の間に一層強固な架け橋を築き、協力と共有されたイノベーションを推進していくことを目指しています。
パリと東京の間で挑戦を夢見るすべてのスタートアップや投資家にとって、French Techは示しています。ネットワークの精神とグローバルな視点があれば、可能性は無限に広がるのだと。