インタビュー
Regards Croisés – Le Wagon Tokyo : 日本の中心で未来のテック人材を育てる

今回のエピソードでは、フランス発の有名なコーディング・ブートキャンプ「Le Wagon(ル・ワゴン東京)」を取材しました。2017年に日本に拠点を構えて以来、約9年間で1,100人以上の生徒を育成し、日本でキャリアチェンジを目指す人々にとって欠かせない存在となっています。
「キャンパスを立ち上げる前、2013年から2016年の間に約200人の人々に会いました。このネットワークがすべてを変えたのです。日本で会社を立ち上げるというより、国際的な小宇宙の中で始めた感覚でした。」
国際的なキャリアが起業の原動力に
日本に定住する前、創設者のシルヴァン氏はベトナムで10年間過ごし、5人から300人規模に成長したウェブアウトソーシング企業の立ち上げに関わりました。頻繁に日本のクライアントを訪問する中で、日本への関心が徐々に高まります。2016年にはついに日本に移住し、駐在事務所を開設。その後、現地で出会ったパートナーと共にLe Wagon Tokyoを立ち上げました。今回は、自分自身のプロジェクトを日本で立ち上げたいという、個人的かつ起業家的な挑戦です。
日本での起業:行政手続きはスムーズ、銀行関連は一筋縄ではいかず
一般的なイメージに反して、日本での会社設立はそれほど難しくなかったといいます。「法人設立は1ヶ月で完了しました」とシルヴァン氏。しかし本当の困難は別のところにあります。銀行口座の開設、現地の手続きへの理解、ビザ制度の把握などです。それでも、これまで築いてきたネットワークが大きな助けとなり、キャンパス設立のスピードアップに貢献しました。
Le Wagon Tokyo:才能を育て、キャリアを再構築し、支援する
Le Wagonでは、Web開発とデータサイエンスの2つの集中プログラムを、全日制とパートタイムで提供しています。主な対象はキャリアチェンジを目指す人々。「生徒の60〜70%が完全なキャリアチェンジを目的に受講しています」とシルヴァン氏は語ります。授業はすべて英語で行われ、非常に体系的かつ常に最新の内容にアップデートされています。このモデルは国際的な受講生に人気ですが、最近ではスキルをアップデートしたい日本人の受講も増加しています。
日本政府による認定と、唯一無二の存在感
過去3年間で、Le Wagon Tokyoのプログラムは日本の公共職業安定所「ハローワーク」から公式認定を受け、受講料の50〜70%が補助される対象となりました。これは外国系教育機関としては異例の快挙です。日本政府はカリキュラムの各モジュールを厳しく審査した上で、認定を付与しています。その結果、Le Wagon Tokyoは世界の主要キャンパス(パリ、ロンドン、ベルリン、リオなど)と肩を並べる存在に成長しました。